仕事のおさらい* ページ35
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手がかりが何もないのではどうすることもできないのに。
でもほんとは私が知っていなくちゃならないこと。
「ごめんなさい、私が何も知らないばかりに…。」
「初めてくる国だし、何も聞いてないならしょうがないと思うよ。」
私は深々と頭を下げたけど、みんなは普通に許してくれた。
「え許してくれるですか?」なんて変な日本語を使ってしまうと「あたりまえ」と即答。
「片っ端から探すのは絶対無理だ。よーし!営業するぞ!明日から!」
メリオダスさんお得意の営業で情報集めをすることになった私たち。
結局昨日「明日営業する」とか言っておいてまったくしていない。
「まずなにからやるんだっけ。」
「ディアンヌ、お前と一緒にAは呼び込みだぜ。」
「お、やったー!一緒に頑張ろうね!」
いまいちまだこのメンバーに慣れ切れていない私は自信なく返事をした。
営業なんて初めてだし、もしもすごい失敗とかしたら…。
『難しい顔しているな。』
「あ、…まーいろいろあるんですよ、私にも。」
「みんなサポートしてくれるから大丈夫ですよ、A様。」
エリザベスさんからは「安心してください」と付け加えられたが、簡単にはいかない。
「まー頑張れ♪」
やっぱりバンさんは軽すぎる応援を私に向けて、厨房に去って行ってしまった。
「明日だからな、今日はまーゆっくりしろ。」
昼食が遅かったのでお腹は空いておらず夕ご飯は食べれないな。
そんなどうでもいいことを考えながらぱっと時計を見る。
仕事のおさらいをしている間に結構時間が過ぎていたようだ。
「お前ら、今日夕食いるのかよ♪」
なんと気が利けるバンさん。私の考えていたことを当てたのだろうか。
「俺はいる!」
ホークさん以外私も含め、みんないらないと宣言。
「ちっ、師匠だけかよ♪」
バンさんはめんどくさそうに何かの肉を焼いて用意した。
「俺らは部屋に戻っていいっか。」
「はい!行きましょう。」
エリザベスさんとメリオダスさんは部屋に。
ホークさんはがつがつと早めの夕食を食べている。
キングさんとディアンヌさんは外で小屋を建てているようだ。
私と彼は残されたままで、何もしていなかった。
「あの、部屋戻りますか?」
『お、そうだな。待っていたぞ。』
…それならめんどがらずにそっちから話しかけてくれたらよかったのに。
内診私がめんどくさがっていたのは気のせいである。
『今すごい嫌そうな顔してたぞ?』
彼には考えていることがわかってしまうみたいで、私は私で顔に出ているからだ。
無意識に出てしまうのだろう、出そうとしていないのに。
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ピース♪@PC破損中(プロフ) - ルナさん» うわー!なんと!ありがとうございます。あの…どこの部分でしょうか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 42eb3dfe3d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 回転じゃなくて開店だと思いますよ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 27b92c5969 (このIDを非表示/違反報告)
、 - ルールも守れない、理解もできない人の作品には高評価はつかない (2018年3月6日 19時) (レス) id: eebce367fa (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。続編を作る前によく確認してから更新してください。 (2018年2月11日 12時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピース♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yu0828na/
作成日時:2018年2月11日 12時