突っ込み役* ページ26
「倒したくないだ?誰が好きでこんな姿で生まれたんだっつの♪」
理由を説明しないまま、結局彼は何も戦わなかった。
何も、と言ったら悪いかもしれない。
鎧巨人に幻覚を見せ、動きを止めることはしたから、戦っていないことにはならない。
「団長ってかっこいいね!」
「やりゃできるじゃん♪」
メリオダスさんいわく、巨人を倒して「何かが吹っ切れた」らしいけど、そんな簡単に殺してしまっていいのだろうか。
私としてはあんまり戦闘は好まないので、バンさんやメリオダスさんの言うことにはいまいち理解できない。
ちなみにあの鎧巨人は、「デール」とか言うギーラの父親らしい。
私はまったく持って興味ないし知らないので、ぽかーんと聞いていた。
「さてさてさーて、挨拶だ、ゴウセル。」
『挨拶?了解。』
私たちは帽子亭に戻って、ゴウセルの自己紹介を聞くことにした。
『Aはもうすでに出会っているがな。』
「余計なことはいいですから早くしてください。」
戻って来てくれた嬉しさを心の奥に仕舞い込んで速く挨拶をすませるよう促した。
『俺は【七つの大罪】、【ゴートシン】のゴウセル。よろしく。きゅぴーん☆』
「いやいや、そのポーズなんだよ♪」
バンさんは突っ込み役らしい。
私いらないじゃないか。
「んで、A、お前が探してたのって…ゴウセルだよな?」
「え…はいっ。」
やっとのことで話が巻き戻って彼と再会。
いったいあのとき何が合って、彼はどこにいたのだろうか。
いや、オーダンにいたのだけれど、それ以前のことが知りたい。
「ねぇ、ゴウセルさん、聞きたいことが後であります。」
『敬語に戻ったな。』
今の言葉はスルーして、メリオダスさんへの次なる質問を投げかけて見る。
「ところでメリオダスさん?明日ですよね、出発。」
「ああ、また朝速いから早く寝ろよ。」
またこの店が動き出すのかと思うと怖くて仕方がない。
まだ、お店が移動するのは慣れていない、むしろ慣れれない。
建物が移動するというのは、普通はありえないことだ。怖くないわけがない。
しかも、急にブレーキかけて停止するし、止まるときくらい言ってほしいものだよ。
「ボク今思ったんだけど、ゴウセルの部屋、どうするの?」
「大丈夫、もう最初から決まってる!」
気になるゴウセルさんの部屋。
メリオダスさんが決めていたところとは…どこだろうか。
ぐるぐると頭をフル回転させる。
そこまで考えなくてもいいかもしれないけれど。
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ピース♪@PC破損中(プロフ) - ルナさん» うわー!なんと!ありがとうございます。あの…どこの部分でしょうか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 42eb3dfe3d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 回転じゃなくて開店だと思いますよ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 27b92c5969 (このIDを非表示/違反報告)
、 - ルールも守れない、理解もできない人の作品には高評価はつかない (2018年3月6日 19時) (レス) id: eebce367fa (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。続編を作る前によく確認してから更新してください。 (2018年2月11日 12時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピース♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yu0828na/
作成日時:2018年2月11日 12時