オーダンの村* ページ24
今更ながら思ったが、起きてばたばたしていた私は気づいていなかった。
メイリスはもういなくなっていたのだ。
でも、今はそんなことを考えているばあいではない。
急いで支度をしないと、お店が動き出してしまう。
「お待たせしました!」
「お、待ってたよ!」
「もうすぐ動きます、どこか捕まる場所とかないですかね。A様が。」
あいにく机がいっぱい置いてあるが、絶対それも倒れるだろう。
椅子もあるが、倒れないという心配はない。
捕まる場所などないので、おとなしく座っておくしかない。
動いている途中にわいわいたったりはできないようだ。
「っ!…う、動いてる!?」
「言ってただろ?動くって。」
「予告済みだぜ♪」
「予告されていてもびっくりします、地震だと思いましたよ。」
正直な感想を述べると「違うから大丈夫」とキングさん。
キングさんって正論を言うのがうまいのね。
「ひゃぁ!」
「お、ついたか…。」
暫くみんなと会話を楽しんでいると、こんどは急ブレーキがかかったようで、前に傾いた。
すごい衝撃が走り、私だけが驚きの声を上げながら前に倒れていた。
「急に止まるとかありですか?!」
「まー豚だから何も言ってくれねーよ♪」
なんにせよ、オーダンの村というところについたらしい。
そっと窓から見下ろして見ると、周りはいつも通り森だらけだ。
木は生えているし、草もぼーぼーだ。
匂いもなんだか田舎っぽい匂いがする。
「さーてと、ここで仲間さがしっと。」
「といっても、どこから探すのですか?なんだか広そうな村ですよ?」
「もちろん、ここで営業をするのさ。」
こんな田舎みたいな村で、お客様がくるのだろうか。
疑問は心の中だけにしておいて、帽子亭の制服に着替えた。
「今日はみんなで食糧調達だ!いろいろなものを刈るんだぜ?!」
「団ちょ、どれだけいいものを刈れるか勝負だ♪」
お、いいぜ?」
「キング、お前もな。」
「え〜〜、オイラ眠い…。」
私は3人の会話をぼーっと聞きながら説明を待った。
「Aはここらでうろうろしてると危ないだろ、中にいていいぜ?」
「…え、私は大丈夫です…。」
「その方が安全だ」とこっそりバンさん。
仕方なくエリザベスさんとホークさんとお留守番。
といっても、結構近くで勝負をしているみたいなので、窓から見えるし、声も聞こえてきた。
でも、やっぱり私も参加したくて…でも、迷惑がかかるからできなくて。
もし、私が狙われていなかったらきっと…楽しいことがいっぱいできたのに。
外でいっぱい遊べたかも。
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ピース♪@PC破損中(プロフ) - ルナさん» うわー!なんと!ありがとうございます。あの…どこの部分でしょうか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 42eb3dfe3d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 回転じゃなくて開店だと思いますよ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 27b92c5969 (このIDを非表示/違反報告)
、 - ルールも守れない、理解もできない人の作品には高評価はつかない (2018年3月6日 19時) (レス) id: eebce367fa (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。続編を作る前によく確認してから更新してください。 (2018年2月11日 12時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピース♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yu0828na/
作成日時:2018年2月11日 12時