一人の夜* ページ23
部屋に戻ってからの私は結構自由にしていた。
寂しがることもなく、昼間のように怖がることもなかった。
結構私って慣れるのが速いのね…。
メリオダスさんが「明日速いぜ?」と言っていたので速く寝る必要がある。
…そう言えば、メイリスってここに私がいるの、知ってるのかな。
ほぼ毎日?のように私の横に寄り添ってくれていた。
と言っても特別夜だけなのだけれど、現在は見当たらない。
いつもの夜なら「やっほー」とか言って調子に乗ったのがくるのに。
「なんだか寝つけないな。」
速く寝るために20:00にはフトンにいたのだが、まったく寝つけず現在はもう1時間もたっている。
「1時間が120分だったらいいのに。」
昔こんなことを言うと「あるわけないでしょ」と正論が帰って来て悔しかった覚えがある。
確かにないけど、思うときないのかな。
まーでも、もし1時間が120分に変わったとしてもまた思うのだろうな。
「1時間が180分になればいいのに」と。
”やっほー…こっそり登場。”
「きゃぁ!」
そろそろ意識が遠のえようとしたとき、ふいに上からぼそっと声が聞こえた。
だから驚いてマヌケな声が出てしまった。
「え?…め、メイリス…なの?」
”しっ…ばれないように静かに寝。”
ここではずっと一人の夜だと思ってたから、メイリスがくることなんて予想もしていなかった。
「よかった…なんだか安心した。」
寂しくなんてなかったのに、メイリスがきたとたんに安心した、ほっとした。
”ほんと、かわいい子ね。寝るまでいてあげるよ、しゃべりやしないけど。”
ここがみんなで暮らしているお店だと知ってからか、メイリスは宣言したとおり、私が眠るまで何も言わなかった。
でも、横ではずっと見えない気配が漂っていた。
「_い!おーい!おーきーろー!」
「はっ!…だ、誰!…あ。」
目が覚めた時にはもう朝で、誰かに起こされていた。
びっくりして横を見るとホークさんが座っていた。
「お、おはようございます…ホークさん。」
「相当驚いてたなお前!ほら、もう店が動くってよ、速く下で支度しろよ。」
甲高い声でそう言われ、目覚めた私は下に降りる。
「お、おはよう!」
するとみんなが待っていて、元気よく私を出迎えてくれた。
「支度を終えたら店が動くぜ♪」
「えー!私待ちですかっ?!い、急ぎます!」
私は慌てて洗面台に走った。
後ろからは「慌てなくていいよ!」と聞こえたが、あまり耳に入っていなかった。
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ピース♪@PC破損中(プロフ) - ルナさん» うわー!なんと!ありがとうございます。あの…どこの部分でしょうか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 42eb3dfe3d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 回転じゃなくて開店だと思いますよ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 27b92c5969 (このIDを非表示/違反報告)
、 - ルールも守れない、理解もできない人の作品には高評価はつかない (2018年3月6日 19時) (レス) id: eebce367fa (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。続編を作る前によく確認してから更新してください。 (2018年2月11日 12時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピース♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yu0828na/
作成日時:2018年2月11日 12時