自己紹介* ページ15
もうすぐ自己紹介が始まろうと言うのに、豚はよほど残り物がほしいようで、じろじろとこちらを見てくる。
「あの…豚、さん?視線を感じるのですが。」
「ん?あーすまねー!」
すまないと思っているのなら最初からしなくていいのに…と冷たい突っ込みを心の中。
「俺は【七つの大罪】、ドラゴンシンのメリオダス!ここの店のマスターだ。」
「マスターには…見えないですね。」
このさい自己紹介を聞くだけではおもしろくないので、一人一人にコメントをしてあげよう。
ちょっとした緊張の緩和というところだろうか。
「僕!僕は【七つの大罪】サーペントシン、ディアンヌ。体が大きな巨人族。」
「見たらわかるでしょ。」
「いちいちコメント?」と突っ込まれたがまたもやスルーした。
悪意はないけれど返す言葉が見つからないのだ、ごめん。
「俺は【七つの大罪】フォックスシンのバンだ♪酒が好き♪」
グラスを上にあげながら何かをアピールするバンさんには、ノーコメント。
私はお酒が飲めません、とでも言いたいかな。
「ノーコメかよ♪」
「ゆ、許してください。」
「オイラは【七つの大罪】グリズリーシンのキングだよ。いつも眠い!」
「えーっと…これもノーコメで。」
いつも眠いってどういうことだよ。
毎日寝てたら気が済む、ということかな。
「えー!コメント楽しみにしてたのに。」
初対面…あ、違うか。
でも敵同士にしてはちょっとゆるすぎないか?このメンバー。
「え、えーっと、私はリオネスの第三王女、エリザベスです。」
「まともそうだから許すです!」
まともそうな小さな女の子は、王女だったようだ。
なんだか失礼なことを言った気がするが、気にしたら敗けである。
「ほれ、次お前だぜ?」
「あ、はい…えーっと、私は【七つの大罪】もどき、スピアーシンのAです。…よろしくお願いします?」
「お前、もどきってなんだよ。」
「団長?」
どこで知ったのかはわからないが、メリオダスさんは私の何かを知っているようだ。
他のみんなはぽかーんと、口を大きく開けてメリオダスさんに問いかけている。
「誰がもどきだ?」
「いや…だから、その。」
なんだかメリオダスさんの視線が怖くて眼を逸らしてしまう。
あなたは私の何を知るのでしょうか。
…というか、彼、ゴウセルは?
今は、関係ない…ことにしたい。
もうどこかに行ってしまったから、戻ってこないかもしれないし、いつまでも考えているばあいじゃないし。
偶然にもいったい何がどうつながって、今に至ったのかが知りたい、頭の中がごちゃっとしている。
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ピース♪@PC破損中(プロフ) - ルナさん» うわー!なんと!ありがとうございます。あの…どこの部分でしょうか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 42eb3dfe3d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 回転じゃなくて開店だと思いますよ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 27b92c5969 (このIDを非表示/違反報告)
、 - ルールも守れない、理解もできない人の作品には高評価はつかない (2018年3月6日 19時) (レス) id: eebce367fa (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。続編を作る前によく確認してから更新してください。 (2018年2月11日 12時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピース♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yu0828na/
作成日時:2018年2月11日 12時