青春はサイダーのように (ページ18)

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18.「本気で好きだって言ったことある？」ページ18

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こんなにぼろぼろになった顔と心で一日を乗り切れそうになかった。

今日は帰ると言った私に、ジェノは一緒に帰ると言ったけど、私に付き合わせて一緒に帰らせるなんてことは出来ないので、荷物だけ取ってきてもらって一人で帰ることにした。

それにこれ以上ジェノの傍にいたら、ただでさえドンちゃんのことでうるさい心臓が、

ジェノの言葉で更に激しく鼓動して爆発でもするんじゃないかと思った。

雲一つないまっさらな空は私の心模様を嘲笑うかのようで、キラキラと輝く太陽にも木々の緑さえも疎ましく感じる。

ドンちゃんの幼なじみを辞めると宣言して、SNSをブロックして、なるべく姿を見ないようにしても

心はそう簡単には切り替えられない。

RJ学校終わったらAの家いく

ジェミンと?

RJ一人で

この人は何しに来たんだろうか…
私のベッドを占領してスマホをいじってる。

我が家かのようにずかずかと家に入ってくるロンジュンに
「来るとしたらジェミンかジェノかと思った」と言おうとして辞めると察したように

「ジェノは委員会、ジェミンはロンジュナが行くなら俺はいいやって」と教えてくれた。

いつも通りの顔をして、

Aがいないからジェミンのテンションが低かったとかテヨン先生が心配してたとかマクヒョンから意味不明な連絡が来たとか、

とにかくいつも通りの様子で今日のことをひとしきり話したあと黙ってしまった。

RJ「お前泣いたの？」

『傷えぐりに来たなら今すぐ帰って』

RJ「冗談だよ」

『一個も面白くない』

スマホから目を離さないで話しかけてきたロンジュンが爆弾を落とす。

基本的にロンジュンは私を甘やかしてくれない。

ジェミンとジェノが優しい分バランスが取れていると思うし、正直今優しくされたらせっかく収まった涙がまた止まらなくなるところだったから有難い。

…いや、有難くはないな。

体を起こしたロンジュンがまっすぐに私を見つめるから私も少しだけ背筋を伸ばす。

RJ「A、お前ドンヒョクのこと好きだって言ったことある？」

『あるよ、いつも言ってたじゃん』

RJ「そうじゃなくて、本気でちゃんと」

『本気で…』

思い返してみればいつも大好きと言っていたけど、
それは重ねるたびに薄っぺらくなっていく言葉を更に重ねていくだけで、

ちゃんと重みのある言葉じゃなかったのかもしれない。

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