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R.R
「……今日もいるかな」
森の入り口で、ぽつりと呟く。ここ数ヶ月、森に入ると感じる視線が村で危険だと言われている狼さんのものだと気付いたのは、いつだっただろう。
最初は、少し怖かった。食べるために見張られてるのかな、なんて。そんなことを考えて、森を歩くときに早歩きになったりもした。お婆さまの家に行きたくないと、駄々をこねたりもした。
でも、段々と狼さんがそんな人じゃないっていうのが分かってきて。帰り際に置かれている綺麗な花とか、私を誘うような獣道の先の木の実とか。……最近は、私もそれを置いていた場所にお返しとしてパンを置いたりしている。
たまに近くの木から覗いている緑色の尻尾も。……気付けば、全部が気になっていた。どんな人なんだろう、どんな風に話すんだろう。
そんなことを考えていると、私は夜も眠れなくなるのだ。……でも一度だけ、ほんの一瞬目があったことがある。
金色に輝く目に、私の心は一瞬で奪われてしまった。
「……でも、ダメ」
一度呼吸をして、自分に言い聞かせるように呟く。それから、私は森の中に足を進めた。
いつも通りの道を、いつもと同じようなペースで歩いていく。時間も、大体いつもと同じくらい。……それからきっと、狼さんはあそこの木に。
森の中でも一際大きな木。その幹から、緑色の尻尾が覗いていた。その様子はとても愛しくて、ちょっと呆れるけれど。私は、気付かないフリをして通り過ぎる。
ちらり、と。後ろを振り返っても、私たちの視線が絡まることはない。何かを伝えようとしても、声が届くことはない。
「……はぁ」
思わず落としたため息だけが、重なった気がした。
会うことが出来なくても、触れ合うことが出来なくても。共に話すことが出来なくても。……狼さんの近くにいれるだけで、狼さんと同じ場所にいられるだけで良かったのに。
きっと、村の人たちはこれを恋だなんて認めてくれない。あぁ、でも。なら何を恋だと言えば良いの？この気持ちが恋だって表せないなら、そんな言葉なんていらない。
でも、どれだけ考えてもきっと。物語の最後は変わらない。
その事実だけが心にのしかかって、重たいため息が出た。私が、狼さんがどんなに結末を変えようとしても。……きっと。
「……落ち込んでちゃダメだ」
私はぶんぶんと首を振って、歩き出す。森を抜けると、お婆さまの家へと急いだ。
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莉音 - リクエストよろしくお願いします！！ オクタでMafiaをマフィアっぽくやっていただけると嬉しいです。お願いします！！ (8月15日 15時) (
レス) @page4 id: d629310a98 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - リクエストいいですか？イグニハイド寮で、プロセカをプレイしてほしいですね！ (2023年5月2日 1時) (レス) id: 4d3d2a834d (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - レオナさんが贖罪をｯｯｯｯちょっと発狂しながら踊り狂ってきます(((( (2023年2月27日 23時) (レス) @page31 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ray - ロ/メ/オなんでイデアとシルバーなんだ？と一瞬考えたけどそういう事か！つまり声y((殴 (2022年8月16日 2時) (レス) id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - キャラは思いつかないので主さんが決めてください！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page4 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年10月24日 17時
