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A.T
それから、なんでもなかったかのように時は進んだ。暑い暑い夏が過ぎて、秋が来て。
先生やクラスメートたちは、俺たちに何も聞かなかった。異常なくらいのいつも通りの中に、お前だけがいない。どれだけ探しても、お前だけが見つからない。
ずっとずっと、俺たちはあの夏の日を思い出している。今でも俺たちは、オンボロ寮で待っている。
なぁユウ、ずっと探してるんだぜ俺ら。言いたいことがあるんだよ。
「へくしゅ！」
「デュース煩い」
「……すまない」
オンボロ寮へ続く道を、デュースと二人で歩く。手にはお菓子と、それから花束。ユウはきっと、花束なんて要らないなんて言うんだろうけど。
綺麗に包装してもらった花と、トレイ先輩が作ったお菓子。談話室に置いておけば、ユウも食べるだろうって。
それ以外は何も持たずに、俺たちはオンボロ寮にやって来た。グリムは、イデア先輩がちゃんとお世話をしてくれているらしい。ユウも、それなら安心だろう。
「……ユウ、邪魔するぜ」
オンボロ寮の扉を開ければ、ユウがいなくなっても変わらず綺麗な玄関。先輩たちがたまに足を運んで掃除しているらしい。
ユウってば愛されてる、なんて。いつもの軽口を言っても、照れたように『やめろよ』と笑うお前は、もういない。
お前の笑顔も、照れた顔も、怒った顔も。人を揶揄うのが好きなところも、たまに冷たいところも。全部全部、まだ思い出せる。頭の中に、残っている。
「……なぁユウ、お前が殺したって言ってた奴さぁ……死んでないじゃんかよ……！」
ユウの部屋のドアに、拳を打ち付ける。鈍い音がして、手に痛みが走った。
認めたくなくて、ずっと目を逸らしていた事実。クラスメートは、誰一人として欠けていなかった。
でも、それじゃあ。ユウは、何のために死ななきゃいけなかったんだよって。悩んで、悩んで悩んで。俺とデュースは、一つの結論に辿り着いた。
それは、ユウが元々死にたかったってっていう結論。今となってはもう分からないことだけど、もしそうなのだとしたら。
「……っ、俺たちはどうすれば良かったんだよ！ユウは何も悪くないって言って……どうしてやれば良かった？全部全部投げ出そうぜって、そう言えば良かったのかよ……っ、なぁ！」
そう言ってたら、お前は救われたのかよ。そう叫んだ声は、誰にも届かずにオンボロ寮に響いて消えた。
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莉音 - リクエストよろしくお願いします！！ オクタでMafiaをマフィアっぽくやっていただけると嬉しいです。お願いします！！ (8月15日 15時) (
レス) @page4 id: d629310a98 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - リクエストいいですか？イグニハイド寮で、プロセカをプレイしてほしいですね！ (2023年5月2日 1時) (レス) id: 4d3d2a834d (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - レオナさんが贖罪をｯｯｯｯちょっと発狂しながら踊り狂ってきます(((( (2023年2月27日 23時) (レス) @page31 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ray - ロ/メ/オなんでイデアとシルバーなんだ？と一瞬考えたけどそういう事か！つまり声y((殴 (2022年8月16日 2時) (レス) id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - キャラは思いつかないので主さんが決めてください！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page4 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年10月24日 17時
