☆add☆ commencer ページ30
「ニノうまくいったって」
「あ、ホント？よかったね」
カウンターの向こうの弟のような存在は俺の言葉でにこにこと笑う。
ホントきれーな顔してんな。
「大野さんがそこまで気にするって珍しいね。やっぱ和だから？」
「んーそれもあっけど相手の子がね。Aちゃんっていうんだけど、ほっとけなかったんだよねぇ」
「そっか」
「ん」
グラスを傾けて中身を飲み干す。
うん本当によかった。
彼女は初めて見た時からつらそうで。
それがニノの姿とかぶって見えて黙って見てられなかった。
俺にしてはおせっかいだったかもしんねぇけど結果うまくいったから良いんじゃん？
「松潤おかわり」
「はーい。同じのでいい？」
「ん」
本当はニノに似てたからだけじゃなないんだけど。
泣くもんかって意地はってるところがあの子にも似てたから。
「大野さんの方は？」
「ん？」
「彼女。まだ待ってるんでしょ？」
「……松潤ってエスパー？」
「なんでだよ！ちげーし」
ちょうど思い浮かべてた子が話題にされて驚いた。
もしかして心が読めるのかと聞いてみたら、そんな訳ないとケラケラ笑われる。
「うん、待ってるよ。多分ずーっと」
「そっか。……あのさ、」
「ん？」
言いにくそうに、でも幾らかの決心を秘めて松潤が言葉を続ける。
「一人でいたいときは邪魔したくないけど、いつでもここ来て良いんだからね」
「ふふ。あんがと」
この弟分は派手そうな見た目から誤解されやすいけど、本当は優しい性格をしてる。
そんな彼からの言葉が嬉しくないわけがない。
穏やかな感情に浸りながらそっとあの子を思い浮かべた。
＞to be continued.
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紫苑(プロフ) - yukidarumakunさん» あとがきにも追記しましたが、この二人のその後を短編で書き始めました。ぜひ覗いてみてくださいね。 (2020年6月7日 16時) (
レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
yukidarumakun(プロフ) - ものすごく楽しみです！またこの2人に会えるのを楽しみに日々の生活頑張ります。こんな時期ですので御無理のないよう創作して下さいね。 (2020年6月6日 19時) (レス) id: b586aa50e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - yukidarumakunさん» 労いのお言葉ありがとうございます。この後の二人については少し考えていることがあるので楽しみに待っていてください！続きを書いた時にはまたこちらでお知らせしますね。 (2020年6月4日 12時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
yukidarumakun(プロフ) - 完結お疲れ様でした。この後の2人も見たいですね。また、いつか続編読ませて頂ける日を楽しみたいしています。 (2020年5月31日 19時) (レス) id: b586aa50e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» コメントありがとうございます。楽しみと言って頂けて嬉しいです。更新頑張りますね！ (2020年5月26日 23時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2016年12月14日 22時
