嵐の前の静かな夜 2 ページ31
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玄関を出ようとした時、スマホが鳴った。
「おはよー！ジヘ！どうしたの？」
相手はジヘだった。
ちょうど良いから買い足すものがないか聞いてみよう、と思ったのだが
ジヘの口から飛び出したのは、思いがけない言葉だった。
「え？？いま、なんて？？」
『だからねーー！私、いま温泉旅行に向かうバスの中なのーー！』
「え？な、なんで？？」
『アッパが急に仕事になって、1人分もったいないから、って今朝、オンマに無理矢理借り出されたのーー！！』
「えーー？！じゃあ、今日の晩ごはんは…！」
『オンニのご飯食べたかったーー！！』
「…ああ〜……、そっかぁ。
今度、作ってあげるよ、ジヘ！
料理で有名な温泉旅館だから、堪能しておいで！」
『そりゃ、温泉も料理も良いんだけどさ〜！
おじいちゃんおばあちゃんとか、おじさんおばさんばっかなんだょー？！
花のJKなんて私だけだよ？！』
…花の…とか言っちゃってる辺り、結構良いレベルではないか…？と思ったことは胸に秘めておこう。
「温泉に浸かりまくって、美肌になって帰っといで！」
なんとかそんな台詞を伝えたら
『そうか！その手があったね！！
よし！温泉に入って入って、入りまくってくる！！』
とりあえずジヘも前向きになってくれたようで、まぁ良かった。
『それじゃあ、オンニ！そう言うわけだからオッパの晩御飯はよろしくね！！
夕方には大学から帰ってくるはずだから！！』
「あ、おじさんは？おじさんも食べるんじゃ？」
『ああ！アッパは急遽東京に向かったの。2、3日は帰って来ないから、今日はオッパだけ！
って、えっ？！なに？！』
「え？どうしたの？ジヘ？！」
『なんかね、私に歌えってマイク回ってきたー！
こうなったら歌ってやる！！じゃあね！オンニ！』
「え？あ、ああうん！き、気をつけてね〜」
最後の挨拶が聞こえたか聞こえないかのタイミングで通話は切れた。
バスの中がチラリと垣間見れた瞬間だった。
…うん。ジヘなら馴染むから大丈夫。
だからおばさんも連れて行ったんだろうし。
私はそう確信して、
改めてエコバックを持って家を出た。
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» 私の中でのイメージはフワちゃんです。一応美女、なので顔は……^_^; (2020年8月23日 15時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - まさかユノの家探しにJKが(oﾟДﾟﾉ)ﾉ (2020年8月22日 19時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» なかなか進まず、申し訳ないです〜。地味〜に続いております。今後ともよろしくです！m(_ _)m (2020年8月18日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» お返事が遅くなっておりました^_^; かえるさん、ごめんなさいねーー！！！ (2020年8月18日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まい - ゆうのさん、「苺とチョコ」のお話の更新ありがとうございます！こちらのヒロインはユノさんと同い年なので、感情移入しやすくてワクワクします♪実里ちゃんみたいな友達欲しいです(笑) (2020年5月8日 21時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年6月22日 17時
