稼ぎ頭 ページ10
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「いやぁ〜〜ん！なんなの？！この肌のハリ！」
「ちょっと！足、ながーーーいっ！」
「そのまつ毛自前なの？！ズルいわぁ〜〜！」
ヴィクトリアの従業員のオネエさまたちが、ボックス席中央にチャミくんを座らせ、
その両脇と前のシートを陣取り、手や足を触りまくって感嘆の声を上げる。
「ちょっ…！触らないでくださいよ！
あっ、ほっぺつまむな！
太ももさわさわすなーーっ！」
チャミくんの反撃も
さすがに、心は乙女でも体力は男のオネエさまたちにはかなわないようで
ボックス席はさっきからずっと盛り上がり続けていた。
「ちょっとぉ〜！
大事な甥っ子なんだからね！お手柔らかに頼むわよ〜！
いずれはウチの稼ぎ頭になるんだから〜！」
私と一緒にカウンター席についてるママさんが叫ぶと
「誰が稼ぎ頭だーーー！」
チャミくんの雄叫びが虚しく響いた。
そんなチャミくんを全く構わずに
ママさんは私のあげた紙袋からチョコタルトを出して、
「あらぁ〜！美味しそっ！」
嬉しそうに言ってくれる。
「コーヒーとかも入れられるけど、飲む？」
ママさんがニッコリ笑う。
若干ヒゲとかうっすらしてきてるんたけど、どこか可愛い。
「あ、いえ。あの…
渡したらすぐに帰ろうと思っていたので…」
バッグを抱え込み、頭を下げて席を立とうとする私に
「あら、せっかく来たんだから少しくらいゆっくりしてけば？
帰りはチャミナがいるから心配ないし！」
ママさんがそう言うから、私は慌てる。
「あ！いえいえ！今日はちゃんと自分で帰りますから！
それでなくても前回はチャミくんに凄くお世話になっているのにこれ以上は…」
そう言うと
「まあまあ！美味しいコーヒー入れてあげるからちょっと落ち着いて！座って！！」
そう言って私の腕をポンポンとたたく。
そこまで言ってもらってさっさと帰るわけにもいかず、
結局、自作のチョコタルトをママさんと食べることになってしまった。
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ゆうの(プロフ) - ちゃっぴーさん» コメントありがとうございます(*^^*) ああ、そんなこともありましたねぇ。(遠い目) これからもよろしくお付き合いくださいませ！ (2016年8月23日 6時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぴー(プロフ) - ふふ、Box in the shipでのメンバーとのイチャつきを思い出してしまいました。あ、はじめまして。こちらの作品いつも楽しんでキュンキュンしながら読ませていただいております。これからも楽しみにしていますね。 (2016年8月23日 3時) (レス) id: c62f0fa1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かのかさん» コメントありがとうございます(*^^*) 私もたまたまやりたいことを見つけただけですよ〜。無理はしなくていいと思うけど、見つかったら教えてくださいね！ (2015年7月22日 14時) (レス) id: 216033f460 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - なんと、まったく同じように感じてまして、でも、同じでないのは自分のためになにか！がまだないこと。ホントだ！やらないと！自分のために使う時間だ！まずなにやるか決めよう！ (2015年7月21日 23時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - saranさん» コメントありがとうございます(*^^*) 皆がそれぞれの場所で頑張っていれば、胸を張った再会ができますよね(*^^*) お互いに頑張りましょう！そして、今後ともよろしくお願いします！m(__)m (2015年7月21日 14時) (レス) id: 216033f460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2015年2月18日 22時
