人質 ページ16
✳✳✳
「本気で……
どんちゃんから離れる気なのね…？」
そう言って2杯目のコーヒーを差し出してくれるママさん。
頭を下げてそのコーヒーをいただく。
「…離れる…って言うか…
逃げてるだけ…なんですけど…」
なんと言うか
なんとも情けない状況なんだけど…
初対面でユノとのことを多分全て洗いざらいぶちまけている訳で
そして真剣に色々と心配してくれている人だから
私も気持ちを素直に話さなきゃいけないかな、と
いや
単純に私が聞いてもらいたいだけなのかも知れない…
「…はっきりと拒絶されるのが怖くて…
勇気が無くて…玉砕もできなくて…
気持ちを口にしたらもう…幼馴染みにも戻れない気がして…
卑怯なんですけど
物理的に距離を置こうと…」
両手でカップを握りしめてうつむく私に
ママさんが一呼吸おいて口を開いた。
「…それも一つの手、よね。
想ってる時間が長い分
ゆっくり終わらせるのも有りかも知れないわね」
その言葉に思わず顔を上げると
ママさんがにっり微笑んでいて。
涙がこぼれそうになった。
「そういうことならやっぱりチャミナに甘えれば？Aちゃん」
ママさんがそう言うと
「俺がなんですって？」
少し息を弾ませながらチャミくんが私の隣にどかっと座った。
「あら、解放されたの？チャミナ」
「…代わりに人質を置いてきました」
「…人質？」
思わず顔を見合わせるママさんと私。
「この間、韓国に戻った時に仕入れてきた◯◯さんの写真集。
ヒョンにバレンタインのプレゼントと思って買ってきたやつ」
しれっとチャミくんがそう言った。
すると、ママさんの目はみるみるうちに見開かれ
「ヤーーッ！なんてことしてんのっ！チャミナ！私の◯◯ーーーーっ！」
慌ててボックス席に向かい
「ちょっと！汚い手で触ってんじゃないわよっ！」
「あっ！ママひどいっ！」
「指紋つけるなーーっ！」
従業員の皆さんと大騒ぎ。
✳✳✳作者より✳✳✳
これをアップしようと準備していたら、ビギメールでMステ出演情報がきました(*^^*)
やったーーーっ！と小躍りした作者でございます！
あまりの嬉しさに一言入れさせていただきました！(*^^*)
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ゆうの(プロフ) - ちゃっぴーさん» コメントありがとうございます(*^^*) ああ、そんなこともありましたねぇ。(遠い目) これからもよろしくお付き合いくださいませ！ (2016年8月23日 6時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぴー(プロフ) - ふふ、Box in the shipでのメンバーとのイチャつきを思い出してしまいました。あ、はじめまして。こちらの作品いつも楽しんでキュンキュンしながら読ませていただいております。これからも楽しみにしていますね。 (2016年8月23日 3時) (レス) id: c62f0fa1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かのかさん» コメントありがとうございます(*^^*) 私もたまたまやりたいことを見つけただけですよ〜。無理はしなくていいと思うけど、見つかったら教えてくださいね！ (2015年7月22日 14時) (レス) id: 216033f460 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - なんと、まったく同じように感じてまして、でも、同じでないのは自分のためになにか！がまだないこと。ホントだ！やらないと！自分のために使う時間だ！まずなにやるか決めよう！ (2015年7月21日 23時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - saranさん» コメントありがとうございます(*^^*) 皆がそれぞれの場所で頑張っていれば、胸を張った再会ができますよね(*^^*) お互いに頑張りましょう！そして、今後ともよろしくお願いします！m(__)m (2015年7月21日 14時) (レス) id: 216033f460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2015年2月18日 22時
