自分の気持ち ページ4
✴
「ちょうど…私がシム邸でチャンミンと会ったあの日…
契約が無事に取れたお祝いで部の皆と飲みに行って…
部長の奢りだし、大きな契約だし…すごく気分が良くて…
飲みすぎちゃったみたいでその……」
理性の働くその頭でも
一瞬…言葉に詰まった。
心のどこかで
口にしたくないと思っている自分がいる。
知られたくないと
思っている自分がいる。
さっき
あんなところを見られているというのに…。
意を決して言葉を続ける。
「…気づいたら…彼の部屋で寝ていたの…」
私を抱きしめるチャンミンの腕が
一瞬、ピクリと動いた。
チャンミンの心情を思い
胸が苦しくなる…。
「…その時は
どうしてそんな状況になったのかさっぱりわからなくて…
普段、お酒に飲まれることなんかないし…」
…きっかけは多分、
あの日の朝の不意打ちのキス…
ただの同期の仲間だったユノと私の関係が
あの一瞬で崩れた。
だから…
呑まれた。
珍しく酔ってしまったんだ…。
「…ユノが…
私を好きだと言うなら…それで良かったのかもしれない…
でもね、気づいちゃったの…
ベッドのナイトテーブルの影に…彼女のピアスがあることに…」
「…えっ？」
「…ね？
彼女がいるのに……
そういうことが平気でできるヤツなんだよ…」
「……その時に気づいたの。
ものすごいショックを受けて…
私は…ユノが好きだったんだな…って…」
…本当の事を話して
チャンミンが呆れて私から離れてくれれば良い…そう思って。
抱きしめられていた腕から脱出する。
静かにチャンミンの胸を押して距離を取った。
「気づいたと同時に失恋だよ。
鈍い方じゃなかったはずなんだけどね…」
そう言って、真っ直ぐに顔を上げてチャンミンを見て笑って見せた。
すると、チャンミンも真っ直ぐな瞳で私を見つめていて
その視線の鋭さに
一瞬息を呑み、
いたたまれなくなって思わず視線を逸らした。
このまま見つめられていたら
自分でも気づかないような気持ちを知られてしまう、
そんな気がして怖くなった。
距離は取ってもまだ、チャンミンの腕は私の身体を離さずにいて。
…私はこんな女なんだよ？
まだまだこれからのチャンミンには相応しくないよ…？
そんな風に心の中で思いながら
少しずつその腕から逃げようと試みる。
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ゆうの(プロフ) - すぐりさん» 怒涛の読破、ありがとうございます笑 ユノペンから見た、チャンミン像でございます。違和感なければ嬉しいです。(*^^*) (2021年11月24日 19時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - りんごさん» うわぁ〜！りんごさん！ご無沙汰です！ごめんなさい、お返事してなくて〜！(＞人＜;)読んでいただき、ありがとうございます！ (2021年11月24日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - 苺ｼﾘｰｽﾞ ようやっと読み進めておりまして…何でだろ…今のところ ゆうのｻﾝの作品で出てくるﾁｬﾝﾐﾝ…全部好きなんですけどぉ（T^T）あーーーー…やっぱ私はﾁｬﾐﾍﾟﾝだったーーと再確認して…更新待ちの栞を挟みます♪ (2021年11月24日 15時) (レス) @page41 id: 2b78457879 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 苺とチョコシリーズ、読ませて頂きました^^*とっても面白いです！こちらもいつか更新されるの楽しみにしておりまーす＼(^^)／ (2020年2月3日 21時) (レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ｻﾏﾕｶさん» これ以上に進んでないのはチャラユノ話なんですよねぇ…^_^; いつもいつも、ありがとうございます。m(_ _)m 励みになります！ (2019年8月29日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2016年6月24日 21時
