昔話3…CM ページ12
✴✴✴
ユリの部屋は他のメイドとの相部屋だから
多分泣けるところが無かったんだと思う。
僕らに気づいたユリが涙を拭いて立ち上がったのを
母は優しく抱きしめる。
ユリは
母の胸の中で大きな声をあげて泣いた。
それからのユリは益々元気で
そして唯一、僕たちの味方となって動いてくれた。
母や僕の様子を気にかけてくれて
こっそりキッチンを使う時も上手く立ち回って見つからないようにしてくれたり
何か欲しい時にはユリが買って持ってきてくれたり。
双子の姉たちは父について仕事のフォローをするようになっていてほとんど家にいなかったから
まるでユリが実の娘のようにすら見えるほど
母との仲は良かった。
僕もユリがいてくれることで安心して家を開けることができていた。
そんな頃から
まだ中学生の僕を父は連れ歩くようになって
平日は名門校への進学のための塾
週末はパーティーや会合。
出たくもないのに引っ張り出された。
シム家の長男、跡取りとして紹介される度
心臓に楔を打たれるような息苦しさを感じていく。
華やかで社交的な姉たちと違って
僕はインドアだし、人見知りだし、
パーティーの食事や、シェフが作るような贅沢で綺麗な料理より
近所のスーパーで買った普通の食材で作った、ちょっと煮込みすぎた煮物や
シッボが焦げた焼き魚の方が好きだし、
誰かが僕のことを考えて作ってくれる食事が好きなんだ。
そんな僕がそんな華やかな場で良い顔が出来るわけもなく
毎回父のダメ出しを喰らい
その度にもう出たくない、
僕は普通に暮らしたい、と訴えるも全く聞き入れてはもらえず
挙げ句の果てに
僕が言うことを聞かないのは母の躾が悪いからだ、と言う話にまでなり
母までが父に罵倒されるようになってしまった。
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ゆうの(プロフ) - すぐりさん» 怒涛の読破、ありがとうございます笑 ユノペンから見た、チャンミン像でございます。違和感なければ嬉しいです。(*^^*) (2021年11月24日 19時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - りんごさん» うわぁ〜！りんごさん！ご無沙汰です！ごめんなさい、お返事してなくて〜！(＞人＜;)読んでいただき、ありがとうございます！ (2021年11月24日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - 苺ｼﾘｰｽﾞ ようやっと読み進めておりまして…何でだろ…今のところ ゆうのｻﾝの作品で出てくるﾁｬﾝﾐﾝ…全部好きなんですけどぉ（T^T）あーーーー…やっぱ私はﾁｬﾐﾍﾟﾝだったーーと再確認して…更新待ちの栞を挟みます♪ (2021年11月24日 15時) (レス) @page41 id: 2b78457879 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 苺とチョコシリーズ、読ませて頂きました^^*とっても面白いです！こちらもいつか更新されるの楽しみにしておりまーす＼(^^)／ (2020年2月3日 21時) (レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ｻﾏﾕｶさん» これ以上に進んでないのはチャラユノ話なんですよねぇ…^_^; いつもいつも、ありがとうございます。m(_ _)m 励みになります！ (2019年8月29日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2016年6月24日 21時
