懐かしいやり取り…CM ページ33
♫
見たことのない量のカレーに、正直驚いた。
確かにこれまでにない大人数での来訪だが、ここまでさせたかったわけじゃない。
しかも、ヌナがいないからこいつ一人での準備だ。
無理させたことが申し訳ないと思ったが、こいつは楽しかったと笑う。
久しぶりの再会が、笑顔でほっとした。
そして、
このカレーで、ヌナからの応援も感じて欲しいと言う。
「それは…このカレーがまごうことなきヌナのカレーだ、と言い切れる自信があるということだな？」
「も、もちろんですよ！これまでに何回玲子さんとカレーを作ってきたと思っているんですか！
それに、�爐泙瓦Δ海箸覆��瓩覆鵑董△覆鵑任修鵑文世げ鵑靴泙巴里辰討襪鵑任垢�〜チャンミンさん！」
「俺を誰だと思っている。でも一人で作ったことはないだろ」
「そ、それはそうですけど〜。最強すぎますよ！」
「俺たちは誰よりもヌナのカレーを食べて育ってきているんだ。評価は甘くないぞ」
「ええ〜！そこは初心者なんですから、少しはハードル下げてくださいよ！」
「自信のないものを食わせる気か？」
「むっ！！自信はあります！味見もしたもん！」
俺の言葉にいちいちむきになって返してくるこの感じが懐かしい。
懐かしくて嬉しくて、つい頬が緩みそうになるのを堪える。
「それじゃあ、皆が揃ったら、お手並み拝見といきましょうか」
「も〜！だから、なんでそんな言い回しを使いこなせるんですか〜！」
「ハッハッハーー！」
絵にかいたような大笑いをしながら、キッチンを背にリビングを目指す。
「えっ…」
そこにいた、意外すぎる人物に思わず足が止まった。
リビングのソファの背もたれから延びる頭。
彼女が、じっと俺を見ていた。
「な…なんで…」
想定外の事態に言葉を失っていると
俺の背後からこいつが覗き込み、声をかける。
「あ！目が覚めたんですね！
皆さんいらっしゃいましたよ！ごはんも炊きあがりますし、カレーも温めるのでもう少し待っててくださいね！」
それだけ告げると、また踵を返してキッチンへと戻って行った。
ソファの彼女は
だるそうにそのロングヘアをかき上げる。
俺の頭の中は
この状況が呑み込めず
いや、あの付箋が彼女のためのものだと判断はできたが
なぜ、ここに居るのかが全く想像がつかず、
ただ茫然と立ち尽くす。
♫
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうの(プロフ) - けぃたんさん» ありがとうございます。ただただ、回復を、本人の頑張りを信じるだけです。 (6月4日 6時) (
レス) id: ec52b16ce2 (このIDを非表示/違反報告)
けぃたん(プロフ) - ゆうのさん。ビックリしました。娘さんの容態が良い方向に向くように祈っています。今はまだ落ち着かないとは思いますが、無理はなさらないようにしてくださいね。 (6月3日 22時) (レス) @page39 id: 17b7ddcd96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*)先は見えてるので頑張って進めますね〜！ (2023年4月4日 22時) (レス) id: ec52b16ce2 (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - あわわ、ごめんなさいゆうのさん更新本当に楽しみにしてます、ありがとうございます〰️ (2023年4月4日 21時) (レス) @page31 id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさん (2023年4月4日 21時) (レス) @page31 id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2022年10月20日 19時
