生理現象 ページ29
♫
「ビ、ビクトリアさん？？」
エレベーターを丸い目をしながら降りてくる彼女に
思わず声をかけた。
「なんであなた……あ…！」
何かを話しかけて、彼女は口を閉じた。
私がハウスキーパーをやっているという事を思いだしたんだろう。
それにしても、今日の宿泊客でもない彼女がなぜ、1人で上がって来れたのか、その理由に胸の奥がざわつく。
誰かがキーを渡した…ってことだよね…？
もしかして、
チャンミンさん…？
とんでもない考えに、胸がぎゅうっと苦しくなった。
いやいや、まさか。
万が一お付き合いされていたとしても、
だからってハウスキーパーである私に何も言わずにいきなり彼女をマンションによこすことは無いに違いない。
きっと、私にも伝えてきて、
そして彼女のフォローを頼んでくるはずだ。
じゃあ、彼女はなぜ、どうしてここに…？
彼女との間に沈黙が続き、
やがて、バツが悪そうに彼女が私の目の前を通り過ぎようとしたその時、
一瞬だけど、彼女の足元が揺らいだのがわかった。
えっ…！
倒れる？！と思わず腕が伸びたけど
彼女はそんな私に気付かないまま、何事もなかったように真ん中部屋へと進んでいく。
「あ、あの…！」
反射的に声が出た。
彼女はゆっくりと振り向く。
その顔は、やっぱりすごく綺麗で。
神様の造形の不公平感に少し腹が立ちながらも
なんとなくその顔色が悪いことが気になった。
だから、思わず声をかけてしまったんだ。
「あ、あの、お腹減ってませんか？
カレー作ったんで、食べませんか？」
自分でも、何を余計なことを、と思ったけど
韓国で会った時よりも
なんだか更に線が細くなってしまっているみたいで
どうしてもそのままにしておけなかったんだ。
彼女はその綺麗な顔をわかりやすく怪訝に歪ませる。
「….お腹なんて、減ってないから結構です」
そう言って真ん中部屋のドアロックを解除した。
「あ、あの！たくさん作ったんです！
後でユノさんやチャンミンさんも来ますし、スーパージュニアのみなさんも来ますよ！」
私はそう言って、
招き入れるべく自分たちの部屋のドアを開けた。
途端に漂ってくるカレーの香り。
「お腹は減ってないと言ってるでしょ！」
声を張って虚勢を張った彼女だったけど
ぐぐぐぐぐうううう…
それと同時にびっくりするくらい大きな音でお腹が鳴ったから
彼女は真っ赤になり、
私はしっかり笑ってしまった。
♫
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ゆうの(プロフ) - けぃたんさん» ありがとうございます。ただただ、回復を、本人の頑張りを信じるだけです。 (6月4日 6時) (
レス) id: ec52b16ce2 (このIDを非表示/違反報告)
けぃたん(プロフ) - ゆうのさん。ビックリしました。娘さんの容態が良い方向に向くように祈っています。今はまだ落ち着かないとは思いますが、無理はなさらないようにしてくださいね。 (6月3日 22時) (レス) @page39 id: 17b7ddcd96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*)先は見えてるので頑張って進めますね〜！ (2023年4月4日 22時) (レス) id: ec52b16ce2 (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - あわわ、ごめんなさいゆうのさん更新本当に楽しみにしてます、ありがとうございます〰️ (2023年4月4日 21時) (レス) @page31 id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさん (2023年4月4日 21時) (レス) @page31 id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2022年10月20日 19時
