奥様は奥さま…YN ページ18
☆☆☆
リビングの入り口でひとしきり大騒ぎした後、
改めて招かれ、部屋の中へと進む。
「初めまして。高坂優希です」
そう言ってニッコリと微笑む彼女に
「…あっ！！奥さまだ！！！」
チャンミンが思い出したように声を上げた。
「え？何、チャンミナ。
そりゃ監督と結婚してるんだから奥さまに決まってるじゃん！」
「違う違う！その奥さまじゃなくて！
あ、いや奥さまの定義としてはあってるのかな？
いや、そうじゃなくて！ほら、お屋敷の奥さま！」
「ええ？確かにここも広いけど、お屋敷、って…言葉間違えてない？」
「違いますってば〜！！」
何やらわちゃわちゃし始めたところに
「そうそう！よく覚えてたね、チャンミン ！」
キッチンらしきところから、トレイにグラスをのせて持ってきたAさんが、割って入ってきた。
「え？」
「ですよね？！まちがえてないですよね？！ヌナ！」
目を丸くする皆と、口角が上がるチャンミン。
俺の頭の中にもクエスチョンマーク。
「ヌナがメイド役やった時のお屋敷の奥さまだよね？！」
「そうそう！あの綺麗〜〜な、奥さま！」
「…あっ！あのドラマ！！」
ここでようやく皆、合点がいった。
奥さんの素性が判明したところで、
今度は皆の質問攻めが始まった。
ソファに座る監督に詰め寄る。
「監督って、女優さんと結婚したの？！すごすぎる！」
「出会いは？！」
「どうやってプロポーズしたの？！」
「結婚式したの？！なんの情報も入ってなかったよね？！」
「おいおい、
よくまぁ、そんなに次から次へと日本語で質問できるな！」
皆に囲まれながら、監督が苦笑い。
「相変わらずの日本語力だね〜」
監督の真向かいに座る和田さんがそう言ってニッコリ笑った。
皆とは少し離れ、立ったままの俺の背後からテーブルに向かうAさんが
ちらりと俺を見てから、グラスをテーブルに置き始める。
「私もさ、今日、知ったんだよ！ついさっき！」
「え？Aさんも？」
「俺も、俺も〜！俺も今日、お邪魔して初めて知ったの！！」
Aさんの言葉に和田さんも同調する。
すると、キッチンから更にたくさんの料理をトレイに乗せた奥さんがやってきた。
＊
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ゆうの(プロフ) - のこさん» ユーミン世代ではありますが、知らなかったっす！ (2020年7月31日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - 廉さんの話が出るといつも星空のクライマーを思い出します… (2020年7月30日 21時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» いつもありがとうございます(*^^*) そろそろ、大波が来ますしね… (2020年4月18日 18時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 新章ありがとうです♪そっか〜こちらも動き始めますか♪どう動いて行くのか楽しみです (2020年4月16日 23時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» あちらが少し落ち着いたので、こちらも少しずつ……(￣ー￣) (2020年4月16日 14時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年4月16日 9時
