解ける緊張 ページ10
★★★
男性陣との挨拶が終わって、少し遠巻きに様子を見ていた女性陣が近づいてきて、挨拶を交わす。
通訳をだいぶ端折られている様子に
恐らく、あまり良い言葉はかけられていないであろう事が安易に想像された。
最後に近くなった時、あの、ピアスの彼女が目の前に現れた。
耳元には、あのビアスが揺れている。
そうだよね。
好きな人にもらったものは身につけて見せたいよね。
少し落ちた視線のまま、
それでも彼女はしっかりと日本語で自己紹介をしてくれた。
「…ユノオッパの…後輩のサラです。よろしく…お願いします」
ぺこり、と、頭を下げる。
私は
…ごめんね。
譲ることの出来ない想いに、心の中で謝りながら頭を下げた。
ほとんどの人と挨拶が終わったようで、
バーの中はまた、クラシックなジャズの音色が響き始めた。
例の絶世の美女との挨拶が終わっていないな、と思いながらも
私に興味を持ってくれた人たちが周りに残り、会話を始めたから特に深追いはしなかった。
皆との話はユノくんとのことだけではなく、
仕事のこと、日本のこと、札幌のこと、
色んな方向へと広がり、
中には日本語で話をしてくれる人もいて
だんだんと緊張も解け、楽しい時間が過ぎていった。
常に隣にいたユノくんも
「ヌナには僕がついていますから」
とチャンミンくんに後押しされて、また、色んな仲間の中を動き始める。
「これでいいでしょ？」
「…うん！」
せっかくのユノくんと仲間との同窓会。
飛び入り参加の私ばっかり構われるのは申し訳ない。
その気持ちにチャンミンくんが気付いてくれて、ユノくんの背中を押してくれた。
本当に気が利くなぁ。
しかも、お腹の空いた私のために、ビュッフェ方式のおつまみをしっかりと運んでくれる。
皿にこんもりとのったお料理に、周りの目が丸くなった。
『チャンミンはわかるけど、ヌナもそんな食べるの？！』
『もちろんですよ。ヌナはしっかり食べて、しっかり動く人ですから！』
私たちを除く皆さんは、一次会でしっかりとフルコースを堪能されているからか
バーではアルコールを摂りながら、本当につまむ程度で済んでいるらしい。
色んなグループの輪に入って楽しそうなユノくんは
時々私の方を確認しては、目があってニッコリ笑ってくれる。
離れていても、その気遣いだけで温かい。
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 止められないよー！止めるものもないよー！！突き進むのみ！！ (2020年4月6日 9時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャーッ////キター！こうなったらもう止められないよね。ドキドキして眠れなくなりそうです。この続きを想像して（笑） (2020年4月6日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 頭の中はA V監督だわよ…(//∇//) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - だよねー＾＾ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 想像している頭の中は覗かないでいただきたいところですね！！(笑) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年3月10日 16時
