忘れてしまいたい過去…YN ページ46
★★★
「…え？忘れたの？？
あ、僕を安心させるための一言ですね？
やだなぁもう、一瞬本気にしちゃいましたよ〜」
「あ、いやほんとの話で……」
苦笑いのAさん。
「大体付き合ってたのだって随分昔だし…
その…あんまり良い思い出が無くて…
だから、消し去りたい、って思ってる部分があるのかも。
多分街であってもわからない気がする…」
そんなAさんの言葉に
過去の彼氏の話を思い出した。
そうだった。
すっかり乗り越えたと思って
幸せな毎日に忘れてしまっていた。
「薄情…だよね」
力なく笑うAさんの肩を掴み、
「良いんですよ！忘れることは人間の特権です！
不必要な記憶はどんどん塗り替えるんですよ！
今はもう、今カレの僕の顔だけインプットしてください！！」
そう言って至近距離でAさんを真っ直ぐに見る。
たくさん泣いたせいで
赤くなってしまった瞳。
ごめんね。泣かせてしまって。
これからはもう、悲しみの涙は流させないから…！
そんな決意も込めて、Aさんを見つめる。
するとAさんは
「…ユノくんに会った時から…
もう…インプットされてるよ…？」
そう言って笑った。
その笑顔に
胸の奥が、ざわつき始める。
あの日の記憶がよみがえる。
「…僕もね、今日のAさんのスーツ姿を見て、
初めて会った入社式のあの日を思い出しました。
凛々しい人だな、って思ったのを覚えてます」
お互いの瞳にお互いが映る距離で話を続ける。
「…私は…若い子が騒いでるのがわかるなぁ、って…
ずいぶんとイケメンが入ってきたなぁ、って
それで…正直私の担当じゃないといいな…って思ってた…」
「…え？そんな事…思ってたの？」
地味にショックを受けた。
「…うん。清香ちゃんとか…美和ちゃんに妬まれそうだなぁと思って…
担当が変わっていたら…道は違っていたかもしれないね…」
Aさんがそんなことを言うから
僕はしっかりと否定する。
「…いいえ？
だとしても…僕はやっぱり貴女に恋をします。
だって
貴女と僕は運命の恋ですから…」
静かに伝えて
そのまま静かに口付けた。
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 止められないよー！止めるものもないよー！！突き進むのみ！！ (2020年4月6日 9時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャーッ////キター！こうなったらもう止められないよね。ドキドキして眠れなくなりそうです。この続きを想像して（笑） (2020年4月6日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 頭の中はA V監督だわよ…(//∇//) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - だよねー＾＾ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 想像している頭の中は覗かないでいただきたいところですね！！(笑) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年3月10日 16時
