さらけ出す…YN ページ44
★★★
Aさんの言葉に
ただただ、ため息しか出なかった。
まさかジヒョンがそんなことを言っていたなんて…。
思わず頭を抱える。
「…こんなデリカシーのない人が…
ユノくんの好きだった人だなんて…思いたくなかったの。
どうしてこんな人がユノくんの元カノなの？って」
「……え」
僕の手を握り返してくれていたAさんの手に
力が入り始めた。
「…確かにモデルさんか女優さんのようにとても綺麗な人だけど
それに見合った品の良さが感じられなくて…
ユノくんはこんな人のどこが良かったの？
やっぱり見た目？
それとも何かテクニック的なもの？」
力の入ってくるAさんの手を
しっかりと握る。
「だったらやっぱり私は無理じゃないか、って。
決して美人じゃないしスタイルも良くないし、緊張しいだし、
自信満々の彼女と違って、自分に自信の持てない私では、ユノくんは物足りないのかも知れない、って。
それに…！
ユノくんが好きな人を、
好きだった人を、こんなふうに悪く思う自分自身が凄くイヤなの…！
そんな権利は無いのに、もう2度と彼女と会って欲しく無い、とまで思うの！
2人きりだけじゃない、
仲間で集まる中に、彼女がいることすら、嫌だと思う自分がイヤなの！」
胸の内をさらけ出すかのように
Aさんは全身から声を上げてくれた。
僕は
不謹慎にも嬉しかったんだ。
Aさんが吐き出してくれたことが。
そんな気持ちを込めて
改めてAさんの手をしっかりと握った。
いま、小さなAさんの頭しか見えない僕には
この手の温もりがとても大切だ。
「……こんな気持ちを持ってること、
ユノくんには知られたくなかったの…」
力ない、Aさんの声。
その指先からも
Aさんの気持ちが伝わってきた。
吐き切ったAさんの指先からは
今度は微かな震えを感じる。
「…こんな…醜い感情を持ったまま……ユノくんの顔は見れないと思ったの…
もっと…大人にならなきゃ…
もっと…寛容にならなきゃ…って…」
僕は片手を握ったまま、空いた腕でAさんを静かに抱きしめた。
「……そのままで良いんです……」
伝わるかな…？
いや
伝えなきゃ。
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 止められないよー！止めるものもないよー！！突き進むのみ！！ (2020年4月6日 9時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャーッ////キター！こうなったらもう止められないよね。ドキドキして眠れなくなりそうです。この続きを想像して（笑） (2020年4月6日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 頭の中はA V監督だわよ…(//∇//) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - だよねー＾＾ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 想像している頭の中は覗かないでいただきたいところですね！！(笑) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年3月10日 16時
