彼女だから ページ43
★★★
ユノくんが私の肩を抱いて話を聞いてくれた。
どんな事を言われたのか。
少しずつ思い出しながら口に出した。
ユノくんは
私の気持ちに寄り添って
小さな事一つ一つに丁寧に返してくれる。
文句も言わず。
何度も。
寄り添おうとしてくれているのがとてもよくわかって
胸の奥が温かくなる。
「…彼女がユノくんに触れるのはね…びっくりするけどそんなに嫌なわけじゃないの…
ユノくんの距離感が近いのはわかってるし…
でもね、
話をされてから…
ユノくんがバースディケーキまみれになった時…
彼女が私を見ながらユノくんの口元のクリームを指で拭って…
それを………舐めた時
私…どんな顔していれば良いのかわからなくなっちゃって……」
「はっ…？！舐めた？！」
私の言葉に
ユノくんの背筋が一瞬伸びた。
「…う、うん…。す、すごく……色っぽかったんだ…よ…」
私の返事に
「……はぁ〜〜〜」
ユノくんが大きくため息をついた。
「誰かが口元拭ったなぁとは思ったけど…やっぱりジヒョンだったのか…
しかも舐めたって…？なんでそんな挑発的な…
…ごめんね、Aさん。気がつかなくて…」
「…あ、ううん。
ユノくんはほとんど見えていなかったんだもん。仕方ないよ…？…でも……」
「…でも？」
「そのあと…彼女からのプレゼントをもらったユノくんが凄く嬉しそうで…
そしてすかさず…彼女をしっかりハグしたでしょ…？
それがね……もう、だめだったの…」
「…あれは…！」
私の言葉に
ユノくんの落ち着きがなくなり、口からは韓国語が飛び出した。
日本語と、韓国語がごちゃごちゃの独り言で
ユノくんの焦りが伝わってくる。
ユノくんは私の肩を抱く腕を離し、
「…ああ〜！僕の馬鹿…！結局、僕の行動のせいじゃないですか！
ごめんなさい…！」
深く頭を下げた。
「ち、違うよ？そうじゃないよ！
ユノくんの行動はいつもとなんら変わっていないよ。
彼女とのやりとりが無ければ、
びっくりはするしドッキリはするし、確かにやきもち妬いたと思うけど、ても大丈夫だったと思うの」
「…え？」
「…私は……彼女だから、嫌だったの…。
ユノくんを返して、とか
どんなテクニックがあるのか、とか…,。
私には色気が足りないからユノくんがその…は、反応しないだろう、とか、
そんな失礼な事を言ってくる人に触って欲しくない！って、そう…思ったの…」
★★★
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 363人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 止められないよー！止めるものもないよー！！突き進むのみ！！ (2020年4月6日 9時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャーッ////キター！こうなったらもう止められないよね。ドキドキして眠れなくなりそうです。この続きを想像して（笑） (2020年4月6日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 頭の中はA V監督だわよ…(//∇//) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - だよねー＾＾ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 想像している頭の中は覗かないでいただきたいところですね！！(笑) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年3月10日 16時
