過去…YN ページ35
★★★
Aさんをシャワーのためにバスルームへと連れて行った後
大きなソファに深く沈み込んだ。
大きく天を仰ぐ。
帰り際のジヒョンを思い出す。
付き合っていた頃も
確かに女性的なアピールの多めな大人の女性、ではあった。
他人との距離感が近いとよく言われていた僕にとって
ジヒョンのスキンシップもそれほど気になるものではなかったけれど
さすがにキスやその先へと進んだ時には
もちろん普通にドキドキしたし、興奮もしたし、
ジヒョンに与えられる刺激に身を任せるのは嫌いではなかった。
だけどやっぱり自ら欲するまでの気持ちは持てなくて。
そんな僕は物足りなかったんだろう。
ジヒョンは早々に年上の彼を作って僕から離れて行った。
それは仕方のないことだし
責めるつもりも全く無い。
それからも
何人かの女の子と経験はしているけれど
どうしたって初めての女性としてのジヒョンを
過去から消すことは出来ない。
「…はぁ」
もしかしたらジヒョンは…それをAさんに伝えたのか…？
それで……怒った？
「…………いやいや」
頭を振る。
お互いこの歳だし、むしろ初めてな方が少数派だろうから、そこを気にするほどAさんは心は狭くないぞ？
僕だってAさんの初めての男が目の前でAさんと仲良さそうにしていたら……
「…！」
ミシッ、と握っていたリモコンが鳴るほど握り締めていた。
「あっ、ヤバっ！」
思わずリモコンをよしよしする。
危ない危ない。備品を壊すところだった。
リモコンをテーブルの上に置きながら、深く思う。
………凄い、やだ。
ものすごーーーーく、嫌だ。
しかも、その男に何か言われたりしたら……？
ミシッ、とまたリモコンが鳴る。
テーブルに置いたまま握ってしまった。
「あっ、ヤバい」
これ以上リモコンに当たるわけにはいかない、とリモコンから手を離す。
どうしよう。
すごい腹が立ってきた。
相手の男が何か挑発的なことでも言ってきたら…
その背中をへし折ってやりたい…！！
鼻息荒くそんなことを思って
ソファに座ったまま合気道の型を作った。
目の前に伸ばした真っ直ぐな指先を見る。
自分の身に置き換えてみて初めてわかるなんて。
ジヒョンが僕のそばにいるだけで
Aさんは傷ついていたのかな…。
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 止められないよー！止めるものもないよー！！突き進むのみ！！ (2020年4月6日 9時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャーッ////キター！こうなったらもう止められないよね。ドキドキして眠れなくなりそうです。この続きを想像して（笑） (2020年4月6日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 頭の中はA V監督だわよ…(//∇//) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - だよねー＾＾ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 想像している頭の中は覗かないでいただきたいところですね！！(笑) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年3月10日 16時
