逃げたい ページ25
★★★
けれども、
「あっ！」
とほぼ同時に
履き慣れないヒールだったせいで盛大にこけた。
「Aさん！！」
「いっ……たぁ……！！」
「大丈夫？捻ったの？」
すかさず私の足元に跪き、ユノくんは捻った足の様子を見てくれる。
「…Aさん、こんな高いヒール履いてたの？これで雪道走るなんて無茶ですよ」
少し呆れたように言うユノくんに腹が立ち、顔を背けた。
「ほっといてください。1人で帰れるので、主役は戻ってください」
「もう、お開きですよ。そろそろ皆もそれぞれのホテルに戻るはずです」
そう言いながらユノくんが思いっきり私をお姫様抱っこしようとするから
「ちょっ、ちょっとやめてよ！大丈夫！立てるから！！」
なんとかその腕を逃れて立ち上がる、も。
「…いっ……！！」
ズキン、とやはり痛みが走る。
「ほら、無理でしょ」
そう言って結局、膝をすくわれお姫様抱っこ状態になってしまった。
周りから冷やかしの口笛が鳴る。
「ゆ、ユノくん！重いんだから下ろして！！
う、腕！腕を貸してもらえれば歩けるから！！」
「嫌です。下ろしたらAさん意地でも逃げそうだし」
「し、しないし、そんなこと」
「お願いですから僕に弁解の余地をください」
「…え」
ユノくんの思いがけない言葉に動きが止まった。
「…ジヒョンに何か言われました？
まさか日本語ができるなんて思っていなくて…。
何かジヒョンに言われたんですよね？
Aさんが傷つくようなこと。
何を言われたのか、教えてください。
Aさんが腹を立てたこと、悲しかったこと、悔しかったこと、ちゃんと話してください。
何も言わずに完結したつもりになっても
絶対に燻りは残りますから。
僕は…
今回の集まりにAさんが来てくれたことは本当に嬉しかった。
仲間に紹介できて嬉しかったし…あ、そうだサラ！」
「え？」
どきん、と心臓が跳ねた。
「サラに言われました。オンニが良い人だ、って。
ああ、あと、スッキリした、って伝えてくれ、って言われたんだった！
サラとも何か話したんですね？」
普通のテンションのユノくんに
サラちゃんは告白しない道を選んだと言うことがわかった。
そうか。
それでもスッキリしたのなら良かった。
そこまで思ってふと、自分に置き換える。
偉そうにあんなことをサラちゃんに言ったのに
私がこんなふうに燻っていちゃダメだよね…
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 止められないよー！止めるものもないよー！！突き進むのみ！！ (2020年4月6日 9時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャーッ////キター！こうなったらもう止められないよね。ドキドキして眠れなくなりそうです。この続きを想像して（笑） (2020年4月6日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 頭の中はA V監督だわよ…(//∇//) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - だよねー＾＾ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 想像している頭の中は覗かないでいただきたいところですね！！(笑) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年3月10日 16時
