少しでも早く ページ24
★★★
バーを出て、真っ直ぐブライダルコーナーに向かった。
直ぐにホテルを出たかったけど
借りたものは返さなくてはならない。
だけどフロントで思いがけないことを言われて目が丸くなった。
「え？」
「お返しいただかなくて大丈夫なんですよ」
「あ、いやいや、レンタルのはずですから！」
「それがですね…まぁ手取り早く申しますとレンタル品の型落ち…と言うことで販売させていただきまして…」
「え？だ、だとしたらお支払いが足りなくないですか？」
「そちらは、支配人からの要請で勉強させていただいてます」
浩一さん…。貴方はどこまで私を甘やかしてくれるんだろう。
だけど
1秒でも早くここから離れたい私にはありがたい事だった。
「ありがとうございます！」
まとめてくれていた自分の服を受け取って、頭を下げてブライダルコーナーを後にする。
ロビーに出たところで
「ヌナ！！」
目ざといチャミくんに見つかった。
「帰るんですか？！もう少しですよ？あの女のことは気にしなくていいんですよ！
ヒョンだって全然相手にしてないんだし！」
そんなのは、分かってる。
「…もともと少しだけ顔を出す予定だったし…
帰りのバスの心配もあるから、そろそろ失礼するね。
皆さんによろしく言っておいて？
じゃあ、チャミくんもまたね！」
チャミくんを真っ直ぐに見ることも出来なくて
それだけを言ってホテルを出た。
イルミネーションの大通りはこんな時間でもカップルがたくさんで。
キラキラと輝くネオンが揺らぐ。
情けないなぁ。
余裕が無いなぁ。
私、随分と年上なのに。
こんなんじゃ
ユノくんが年上女と付き合うメリットがないだろうなぁ…
視線はどんどんと下がっていき
気がつけば足元を見つめて立ち止まっていた。
わかってるよ。
ユノくんは裏切ったりしない。
あんな下品な人を相手にする訳がない。
だけど
嫌だった。
あの人をハグするユノくんが。
私にも過去はあるし
もちろんユノくんにもある。
元カノ、元カレももちろんいて。
そんなことをとやかく言ったって始まらない。
だけど
ユノくんがあの人に触れるのだけは嫌だった。
こんな気持ち
イヤだ。
こんなドス黒い感情、私では手に負えない。
自分の感情を持て余し
握り拳に力が入ったその時、
「僕になにも言わないで帰るなんてひどいじゃ無いですか」
背後からユノくんの声が聞こえて
びっくりして思わず振り返りもせずに走り出した。
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 止められないよー！止めるものもないよー！！突き進むのみ！！ (2020年4月6日 9時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャーッ////キター！こうなったらもう止められないよね。ドキドキして眠れなくなりそうです。この続きを想像して（笑） (2020年4月6日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 頭の中はA V監督だわよ…(//∇//) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - だよねー＾＾ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 想像している頭の中は覗かないでいただきたいところですね！！(笑) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年3月10日 16時
