あの日のピアス ページ15
★★★
「…このピアス、半ば無理矢理買ってもらったものなんです。
オッパは違うやつがいい、せめて色はピンクの方が良い、って散々言ってたのに、私が譲らずに買ってもらったピアスなんです」
「…そう……だったの？」
確かユノくんもそんなことを言っていたような…
本当に…
簡単に買ってあげた訳じゃなかったんだ…。
彼女はコクリ、と頭を縦に振る。
「私も、これよりも欲しいピアスが他にあったし、
オッパの言う通りピンクの方が自分らしいとも思ったんだけど…
でも……どうしてもコレが欲しかったんです…」
「……どうして…そんなに？」
私の言葉に
彼女は寂しそうに笑った。
「….お店の中で…
オッパがとても幸せそうにそのピアスを見てたから…」
……え。
「今まで見たことのないようなとても優しい瞳でそのピアスを手に取っていたから…
だから、どうしてもそのピアスが欲しくなったんです…。
あの時はよくわからなかったけど
今ならわかります」
彼女が真っ直ぐに私を見る。
「…同じピアス、オンニが持っているんですよね？」
勘の良い子なのか
好きな相手のことだからなのか…。
真っ直ぐに向かってくる瞳には
きちんと返さなくては。
「…はい。同じピアスをユノくんからもらいました」
彼女の瞳が少しだけ揺れる。
「…その頃から2人は付き合っていたんですか？」
「いいえ。その時はまだ、普通に職場の同僚でした。
お付き合いを始めたのはほんの数週間前からなので…」
「えっ…！そ、そうなんですか！？」
一気に目を丸くした彼女は
まじまじと私を見て、そして気がついたようだ。
「あ？！お、小樽のお姉さん？！」
忘れてくれていても良かったんだけどなぁ、なんて思う。
「…………はい。その節はどうも…」
あの頃の余裕のない自分を思い出すから。
「あれ？ユノオッパと約束して…？ああいやいや、オッパはその後も私たちと一緒だったし…
それに付き合っていたわけではないと言うし…」
彼女が色々と考え出したから
「ああ！色々とややこしくてごめんね！
私があそこにいたのは本当に偶然なの！
ユノくんに皆が来るからオススメルートを教えてほしいって言われて教えたものだから、
私も私で親戚の叔父や叔母を案内するのに結局同じようなルートになってただけで…本当に偶然なんだよ！」
「偶…然？」
「…うん。たまたま、同じ店にいたのよ私たち」
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 止められないよー！止めるものもないよー！！突き進むのみ！！ (2020年4月6日 9時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャーッ////キター！こうなったらもう止められないよね。ドキドキして眠れなくなりそうです。この続きを想像して（笑） (2020年4月6日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 頭の中はA V監督だわよ…(//∇//) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - だよねー＾＾ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 想像している頭の中は覗かないでいただきたいところですね！！(笑) (2020年4月5日 22時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年3月10日 16時
