４話 ページ5
『二宮様。Aです』
「あ、Aちゃん。入って入って！」
『失礼します』
急いで彼女の部屋へ向かった私は、息を整えながら部屋に入る
いつの間にか女の子らしいパステルピンク一色に染まっていた部屋には、様々な服が散乱していた
『これは……どうしたんですか？』
「あのね、明日鬱くんとデートすることになってね？それで良い服がないか探してたんだけど、私コーディネートとか苦手でさ〜。手伝って欲しいなぁって」
『そうなんですね。デート……私もそこの辺りは疎いのですが、どういった服が良いのでしょうか』
「やっぱり、相手にかわいいって思って貰えるような服が良いよね！」
床に落ちた服を拾い上げ、畳む
彼の色を考えてなのか、散乱している服は青を基調としたものが多い
そして彼女が今着てるような、少し肩が出ていたりする服もしばしば見える
……やはり、彼らも男性ですから
自分の色の服や少し肌の出ている服が好ましいのでしょう
「ん？どうしたのAちゃん」
『へ、あ、いえ。なんでも……』
考えるな
さっき決めたばかりではないか
嫉妬に駆られるな
彼らの事など、考えては……
『鬱様はきっと、二宮様がどんな服を着て居られても心から褒めて下さりますよ』
「そうかなぁ？」
『はい』
心を乱すな
今はただ、彼女の明日の服の事だけを考えろ
「……やっぱりAちゃん、みんなと長い間一緒に居るだけあってみんなの事沢山知ってるね」
手が止まる
確かに、私の方が長く彼らとは居るかも知れない
だけど絶対に、貴女とは比べ物にならない
貴女様の方が、私より彼らのことを知っている筈だ
『そうでしょうか？私より、二宮様の方が知っておられるかと……』
「ふーん……？そんなことないと思うけどなぁ」
『いえ、二宮様は皆様のお客さまですから。それに……いえ』
あぁ、駄目だ
何故か分からないが心を乱される
彼女の言葉一つ一つに酷く感情を混乱させられる
早く部屋へ戻りたい
彼女の笑顔が、妙に脳裏にやきついた
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来未(プロフ) - 今更この作品を読み始め，とても面白くて続きが待ち遠しいです！更新楽しみにしてます...！！💖 (3月28日 18時) (
レス) id: d2ee3e1e9b (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 神作品をありがとう！！！！（初コメですすいません） (6月20日 18時) (レス) id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
つゆの(プロフ) - いちごおしちゃん☆さん» ありがとうございます、気まぐれ更新にはなりますが是非これからもよろしくお願いします……！ (6月19日 21時) (レス) id: 52769e89e7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごおしちゃん☆(プロフ) - つゆのさん» 良かったです!!この作品大好きでしたしまた読ませていただきます!! (2023年4月8日 8時) (レス) @page25 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
つゆの(プロフ) - 例の動画が上がってからかなりの時間が経過した為、パスワードを外させて頂きました。まだ安心と言い切ることは出来ませんが、こちらや他の夢小説の更新を楽しみにして下さっている方のお気持ちにお応えしたいと考えました。これからもよろしくお願いします……！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 6a6eebe6a3 (このIDを非表示/違反報告)
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