１４話＊ ページ15
朝から騒がしくて目が覚めた
部屋から下っ端のメイド達の話を聞く限り
あの一番偉いらしいメイドが居なくなったようだ
可笑しい、可笑しい
どうして今居なくなるの？
今居なくなられたって、何の意味もない
彼らはまだあのメイドが好きで好きで仕方がなくて
誰一人として私に振り向いてなんてない
あの子だけが彼らの心が私に向いてるだなんて勘違いして……
「……っあぁ〜！！」
あぁ、イライラする
良い子ちゃんやって、自分に気持ちが向いてないって勘違いして身を引いて
その次には勝手に逃亡？？
ほんと、つくづく上手くいかない
あの子は私の策略を悉く潰してくる
本当は私が彼らに愛される筈なのに、なんであの子が
デートやら贈り物だって、結局全部あの子に振り向いて欲しいからなんて彼らの身勝手な理由から貰ったのばっか
……いや、私がそう仕向けたのだから
それはまた違うか
それでも、私は彼らに愛される為に此処に来た筈
だって、私はもとの世界からこっちに連れてこられて
連れてこられた先に居たのはイケメンばっかり
保護されて、元の世界に帰す為協力しますなんて……
こんなの物語で言えば、ヒロインなんだから
だから、私はこの世界で彼らに愛されて幸せになる筈なんだ
あの子はただの当て馬で、私から彼らを奪う悪役の筈
中途半端な時期だけど、居なくなったのは良いことじゃないの？
愛する対象が居なくなったら、彼らもきっと私を見てくれる
だってヒロインは私だから
きっと彼らは今、あの子が居なくなったショックで心細い思いを抱いてるんだ
あの子がただの当て馬だったこととなんて、彼らは知らないから
ならそこで私が寄り添えば、私だけを見てくれる
ヒロインの私が、やっと彼らと結ばれる
これはこれで上手く行くし、手っ取り早く好かれて良いんじゃない？
今日は、大先生とのデートよね
あれは落としやすそうで良いわ
鬱って名前だし、なんか過去に女何人も居たって聞いたし
名前からして絶対今頃ショックを受けてる筈
あの子が居なくなったのも何も知らないふりをして
純粋に“デートどうする？”なんて聞けば、あの子を忘れたくて付いてくるに違いない
そこで元気がない所を気遣って相談乗ればイチコロでしょ
「さ、準備しようかな」
まあ別に昨日あの子が選んでくれた服で良いでしょ
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来未(プロフ) - 今更この作品を読み始め，とても面白くて続きが待ち遠しいです！更新楽しみにしてます...！！💖 (3月28日 18時) (
レス) id: d2ee3e1e9b (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 神作品をありがとう！！！！（初コメですすいません） (6月20日 18時) (レス) id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
つゆの(プロフ) - いちごおしちゃん☆さん» ありがとうございます、気まぐれ更新にはなりますが是非これからもよろしくお願いします……！ (6月19日 21時) (レス) id: 52769e89e7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごおしちゃん☆(プロフ) - つゆのさん» 良かったです!!この作品大好きでしたしまた読ませていただきます!! (2023年4月8日 8時) (レス) @page25 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
つゆの(プロフ) - 例の動画が上がってからかなりの時間が経過した為、パスワードを外させて頂きました。まだ安心と言い切ることは出来ませんが、こちらや他の夢小説の更新を楽しみにして下さっている方のお気持ちにお応えしたいと考えました。これからもよろしくお願いします……！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 6a6eebe6a3 (このIDを非表示/違反報告)
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