１０話＊tn-side ページ11
珍しく焦っている我らが総統を前に、一周回って落ち着いている俺
最初こそパニックを起こしたが、こうも周りが忙しないと自分が落ち着かなければと考えてしまう
それもこれも、全ては理由も分からないまま居なくなってしまった彼女のせいだ
辞める理由に家督を継ぐとか書いてあるが、絶対嘘だろう
それはこの辞表を読んだ奴ら全員が知っている
gr「くっそ、何でや……！！」
焦っているせいか、素が出ているグルさん
まったく、トップがこれだと下も焦るやろ
tn「グルさん、落ち着け」
gr「トン氏……お前だって焦るだろ！？あいつが……Aが居なくなったんやぞ！！なんでそんな落ち着いて……！！」
tn「そのAから、焦りは禁物だなんて言われてるからや。トップのお前が、右腕である俺が、焦ってもうたらあかんのや」
gr「それは……」
片手で顔を覆うグルッペン
焦る気持ちは分かるが、それで隙を作ることはAがきっと許さないだろう
……まだ、国を創設したばかりで
ショッピくんやチーノが、コネシマや俺に拾われておらずいない頃
侍女長と言いつつ、彼女一人しかまだ侍女がいなかった時代
“いつかは総統様でさえも焦るような何かが起こるかもしれません。その時は、トントン様が冷静になって周りを見て下さいね”
初めてAが俺にコーヒーを淹れてくれた日だった
その“いつか起こるかも知れない何か”が、お前所為で起きたわ
何やねん、ホンマ
tn「落ち着いたか？」
gr「あぁ……取り乱したな。すまない」
tn「別に良いわ、そんなん。あいつもどうせ、昨日今日で国境なんて越えられんやろ。探すで」
gr「勿論だ。我々が、唯一の女であるあいつを逃すわけがないんだからな」
グルッペンが付けているインカムに手を当てる
gr「全軍に伝令だ、侍女長のAが居なくなった。だが焦るな、いつも通りに行動しろ。そして幹部全員は集合だ。五分以内に会議室へ来い」
tn「……やっと元に戻ったな」
gr「トン氏のお陰だ」
tn「今回は素直に受け取っときますわ」
gr「ふっ、そうしろ」
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来未(プロフ) - 今更この作品を読み始め，とても面白くて続きが待ち遠しいです！更新楽しみにしてます...！！💖 (3月28日 18時) (
レス) id: d2ee3e1e9b (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 神作品をありがとう！！！！（初コメですすいません） (6月20日 18時) (レス) id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
つゆの(プロフ) - いちごおしちゃん☆さん» ありがとうございます、気まぐれ更新にはなりますが是非これからもよろしくお願いします……！ (6月19日 21時) (レス) id: 52769e89e7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごおしちゃん☆(プロフ) - つゆのさん» 良かったです!!この作品大好きでしたしまた読ませていただきます!! (2023年4月8日 8時) (レス) @page25 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
つゆの(プロフ) - 例の動画が上がってからかなりの時間が経過した為、パスワードを外させて頂きました。まだ安心と言い切ることは出来ませんが、こちらや他の夢小説の更新を楽しみにして下さっている方のお気持ちにお応えしたいと考えました。これからもよろしくお願いします……！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 6a6eebe6a3 (このIDを非表示/違反報告)
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