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バスケ仲間 ページ46

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賢「あれ、Aちゃん?」

「……けんしょー君、なにしてんの」

賢「なにって、バスケ?」

「すきだねぇ、バスケ」

賢「まあね〜」




土曜日、午前中のバイトが終わって帰っていたら、バスケットコートに隣のクラスの小野賢章がいた。大きめのTシャツにストレッチ素材のデニムを穿いている。




賢「バイト帰り?」

「うん」

賢「すごいなぁ。拓也くんもずっとバイトで全然遊べないんだよね〜」

「カノジョみたいだなw」

賢「………Aちゃん、よく笑うようになったよね〜」

「そう?」

賢「そうだよ〜。1年の時なんかぜんっぜん笑わないどころか話しかけてもすぐ終わらせてたし」

「ごめんごめん。私も拓也も人付き合い苦手だから。それより舌噛むよ?」

賢「今日こそ負けないからね!」




それぞれの近況報告とかを、バスケをしながら話す。




賢「そう言えば、恋人のフリやめたってのほんと?」

「あぁ、まあね。拓也から聞いたの?」

賢「うん。こないだはなちゃんが言ってたよ、『あのふたり付き合ってなかったんだって!』って。おれはまあ偽装恋人だって知ってたけど、知らない人からしたらけっこう大ニュースみたいよ?」

「へぇ」

賢「おれに話してくれてもよかったくない?いつの間にかまっすーやみゆくんとも友だちになってるしぃ」

「わるかったって。けんしょー君いつもバスケしてるんだもん」

賢「だからってさ〜」




拗ねたように口を膨らませる賢章君のボールを奪う。




「じゃあ、これ入ったらひとつ言うこと聞いたげる」

賢「え、ほんと?」

「もちろん。二言はないよ」

賢「わかった!入れ〜、入れ〜!」




パンっと手を合わせる賢章君が少し可笑しくて、思わず笑う。




賢「ほら笑ってないで入れて!わざと外そうとしないでよ?!」

「はいはい」




狙いを定めて、軽くジャンプし手を離す。バスケットボールは綺麗に弧を描き、ゴールに吸い込まれていった。




「どんなもんよ」




ドヤ顔をしながら振り返ったら、賢章くんが少し涙ぐんでいた。




「え、ちょ、どうしたんだよ。なんかした?どっか痛い?」

賢「なんでもないよ。ごめん、ちょっとその、すごく嬉しくて……」

「なにそれ。そんなになんか欲しいものでもあるの?あんまり高いのは買えないけど、そんなに欲しいなら頑張るけど……」

賢「あははw 慌ててんの珍しいねぇ〜〜w」




涙を拭い笑う賢章の胸もとのネックレスが揺れる。

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ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時

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