なにげ自慢げ ページ38
「え、そんな驚く?」
こっちが逆にびっくりした。
「……まあ?今はちゃんと話して友だちになったけど」
夏「なぜにちょっと自慢げ…?」
櫻「なーんだ。まあたしかに付き合ってるって感じはしなかったけどねー」
斉「………そうなんだ、付き合ってなかったんだ……」
夏「せんぱい、好きなタイプは?」
「は?」
夏「せんぱい狙ってるやつ、結構いるんっすよー?」
櫻「そういやぁ、俺もよく聞かれるねー」
「す、好きなタイプ?ちょっと待って……えっと……」
夏「憧れのシチュエーションは?」
櫻「初デートで行きたいところは?」
夏「年齢は上下どれくらい?」
櫻「付き合って三ヶ月記念なにする?」
夏「もらって嬉しい誕生日プレゼントは?」
櫻「休日何してることが多い?」
「まってまってまって、早いし多いしよくわかんないし」
夏「じゃあー、なんて告白されたらうれしいですか?」
「告白……もう色々されてきたけどよくわかんないな。どうされても誰とも付き合う気は無いし」
夏「………さすがモテクイーン。『高嶺の花月さん』っすね」
「夏樹もそのよくわかんない通り名知ってんのかよ……。まあただ私からは多分しないと思う。もし好きな人が出来ても自分からは無理」
櫻「あら意外。そういうのスパッとやりそうなのに」
「ただでさえコミュ障の私が人に告白なんて出来るわけないでしょ。話すだけでもやっとですよ」
夏「逆に、この告白ドキッとしたなぁ〜…みたいなのないんですか?」
「んー……ストレート、かな。気持ちは一番伝わるし」
夏「………先輩」
「……な、なに……?」
夏樹は急に神妙な面持ちでこちらを向き直し、私をじっと見た。
夏「実はおれ、Aせんぱいのことずっと前から好きでした」
「………なに言ってんの、急に」
夏「年下は、お嫌いですか……?」
あくまで通す気らしい。ならその茶番に付き合ってあげようじゃないか。
「………年下は嫌いじゃないよ。年齢なんて関係ないと思ってる。ただ………」
私は夏樹の頬にそっと手を当て、それから思いっきり引っぱった。
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ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時