三月のクローバーコレクト 2【声優】【学園モノ】

現実逃避 ページ15

落ち込んでうつ伏せになっているまっすーの肩を叩いて、話を変える。




「で、テスト明けの遊ぶやつどうすることになったんだっけ」

増「そう！それ！遊ぼう、ぱあっと遊んで忘れよう！」




やっと顔を上げたまっすー。元気を取り戻したようだ。




入「ま、現実逃避も大事だよね〜」

江「どこまで進んでたんだった？」

増「パークだよパーク！テーマパーク！絶叫にお化け屋敷に美味しいご飯に溢れる笑顔……まさに夢の国……」

「人多いとこ苦手なんだけど……」

江「おれも」

入「実はおれも〜……」

増「そ、そっか。ならやめたほうが、ほう、が……うっ、うぅ、ううぅぅう〜………」

江「あーあ、泣いちゃったよ、A」

「えぇ、私のせい…？………わ、わかったわかった。行こう？な？みんなでテーマパーク行こう」

増「ほんと？」

「うん」

増「ムリしてない？」

「あぁ」

増「当日になってやっぱめんどくさいってドタキャンしない…？」

「………も、もちろん」

増「ありがと〜、花月ぃ〜〜！」

「……どういたしまして」

江「意外と面倒見いいよな、Aって」

「しょうがないじゃん、ご褒美なんだから」

増「場所、時間、必要なもの、その他もろもろはオレがやるから！任せといて！」

入「りょーかーい。ちょっとワクワクしてきたよ」

江「ま、なんでもいいしどこでもいいから決めてもらった方がおれとしては楽だしな。あとよろしく」

増「おうよ！」




こうして、まっすープレゼンツ、『中間テストお疲れ様＆補習の現実逃避イベント』が企画されることになった。いいなぁ、こういうの。これも割と憧れてた。

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