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生きやすくなる ページ12

「ぜんぜん高嶺でも安値でもないんだけど……。……にしても君も大変だね。入学してからもう、1、2、3……」

江「10ヶ月」

「……も、経つのに毎回毎回告白されて断ってさ」

江「なんで知ってんだよ……。ってかあんたもだろ」

「そうそうw 私も面倒で面倒で。話したこともほとんどないのにどこに惹かれる要素があったんだか」

江「……それは同感。何も知らないのにおれのどこが好きなんだろうな」




いやまあ、見た目でしょ…としか言えない。




「好いてくれるのは純粋に嬉しいけど」

江「おれも。悪い気はしないのは事実だよ」

「でも『誰かと付き合わないの?』とか『誰か好きな人いないの?』とか『私が紹介してあげようか?』とか……。……もう耳にたこができるくらい聞かれたよ」

江「それな、なんでみんながみんな『人と付き合いたいと思ってる』って思うんだろ」

「いっそ誰かと付き合って人よけにでもなってらおうかな、なーんて」

江「………いいな、それ」

「え?w」

江「実は好きな人がいるって思わせとけば、こんな面倒なことも減るかもしれない」

「……つまり、恋人がいるってことを匂わせるってこと?」

江「そう」

「それはいくらなんでも………」




いや、でも、それもありなのか……?ありじゃないか?ありよりのありでは??




江「まず、おれ達が程よく話したりそばにいるようにする」

「告白された時に好きな人がいるって言ってみる」

江「聞かれたら曖昧にかわして、はぐらかす」

「すると恋人同士かもしれないって、勝手に噂になって」

江「生きやすくなる」




見つめあって頷く。




「なるほどいいかも………」

江「だろ?ナイスアイデアだったな」

「……いやでも、その、勘違いされていいの?」

江「『男子にも女子にもモテる花月 Aならしょうがないか』ってなる」

「……なるか?」

江「絶対なる。もし言及されたら、お互いを呼び出していい感じに連れ出してもらう」

「『お取り込み中のとこごめん、そいつに用事があるんだけどつれてっていい?』みたいな?」

江「かんぺき。少なくとも2人でいれば無理やり友だちになろうとする奴らにもガードができるだろ」

「あくまで匂わせ、察してもらう……か。よし乗った。じゃ、これからよろしく、江口拓也」

江「あぁ、よろしくたのむよ、花月 A」






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ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時

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