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作り笑いが3 ページ5

Aside


歌仙「あ、主、それはどういう、」


歌仙兼定は焦っていつものような語彙力がない。それな他の方もそうだ。

なんで、どうして、という声がちらほら聞こえてくる。


「私は2ヶ月後に審神者の任を降りて政府の元で働くことになったからです、ついでに言いますとこれは強制です」


嘘である。強制ではなく、スカウトである。


「この命令には従わないと行けないのです」


嘘である。脅されなんていない。

でもここまで言わないと皆様が納得しないことは知っていた。


三日月「なるほど、主はその命令のためにこの本丸を去る、ということか」

「はい、そうですね」


なぜ私の言ったことを繰り返し言ったのかは謎だ。

でも彼は三日月宗近。この本丸では刀剣男士のリーダー的存在だ。彼の言うことは正しいし、カリスマ性を持つ刀。

正直、私は三日月宗近が嫌いだ。


三日月「俺は主が政府の人間になるのは反対だ、俺らに不利しかならん」


ご最もである。

私にとってはとてもメリット、でも今まで私を審神者として慕ってくれた刀剣男士も少なくはない。それは理解している。それ故に彼らにとってはデメリットしか残らない。


「三日月宗近様の言う通りです、皆様には不利にしかならないです、なのでこのお返事は2ヶ月後に致します、急なことですのでギリギリまでお返事を待ってもらうことに致しました」

三日月「…今すぐにはできないのか」

「そうですね、今すぐはできないです」


嘘である。本当は断ることも了承することも今すぐできます。


三日月「では、俺たちの意見は纏めておこう」

「感謝致します、あと一つ見習いの方が明日からお越しになりますから近侍は明日から指定致しません、そのおつもりでお願い致します」


作り笑いをして私は綺麗にお辞儀をした。大広間を出て行って自室に戻る。すぐに窓を開けて外の空気を吸う。

見習いの方を向かい入れるために刀剣男士の部屋から近い部屋を掃除して、後は見習いの方のお世話係も1人決めておいた方がいい。


「やることいっぱいだ」


それでも心は軽かった。ドロン、と、こんのすけが出てきた。

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作者名:一ノ瀬ミルク | 作成日時:2022年9月18日 0時

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