作り笑いが28 ページ30
Aside
私はこの本丸で初めて無表情になった。結局こうなってしまった。情がなくて本当にありがたいと思う。そのくらい私はひん曲がった性格で冷たい女だ。
今剣「ぼくたちがしゅつじんもえんせいもいかなかったのはわるかったです、でも、それはあるじさまがすきであるじさまだけしかめいれいをきないかないからで!!」
「…お話は以上ですか?」
見習いは小さく悲鳴をあげた。一部の刀剣男士は気づいたのだろう。私が無表情でいるのを。粟田口の方々は小さい子達に見せないように目をつぶるように言っている。
それは今剣にもだった。岩融が今剣の目を塞いだ。
もうほとんどが気づいているのだろう。
「ちゃんと話さない?私は今現状を話していますが?それに私はいなくなることを仮定して言ってますが?」
志緒「A様、」
「私、なにか間違っていたことを言いましたでしょうか?」
志緒「A様!おやめ下さい、!そんな怖い顔、!」
見習いはそう言って私の手を掴んだ。反射的にその手を払う。
「おやめ下さい、私、触られるのは嫌いなんです」
志緒「っ、…」
加州「あ、主」
「…なんでしょう、加州清光様」
加州清光の方は見ずに周りを見る。ほとんどが怖がっているのが分かる。
加州「ごめん、俺たちが勝手で、俺たちはただ、主に戻ってきて欲しかっただけで、」
「…かまって欲しかったってことでしょうか?」
加州「、う、うん、本当にごめ、ん、」
「そうですか、分かりました」
私はそのまま大広間を出た。
やってしまった。こんなつもりじゃなかった。怒っていたが、こんな風に言うつもりもなかった。
「最悪だ、逆らってしまった」
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作者名:一ノ瀬ミルク | 作成日時:2022年9月18日 0時