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作り笑いが25 ページ27

Aside

ドバドバ涙を流す宮本さん。可哀想だが、私にはどうすることも出来ないと思っていた。


宮本「お願いです!少しの間だけ戻ってきてくれませんか!、、!」


そうお願いされてしまった。断っても良かったが、私の本丸はかなり優秀であるから政府も手放せなくなっている。

医師の顔を見ると険しい顔だった。宮本さんも私がなぜ入院しているのかわかっているはずなのにこんなことをお願いしたのだから事態は相当のものだのだろう。


宮本「ほんの少しだけ!説得してくれるだけでいいんです、、!!お願いします!」

「…でも私でなくても説得は政府の方でやれば良いのでは??」

宮本「私たちも介入しましたが三日月宗近が『主の命でなければ従わない』の一点張りなんです、、!!」


涙を流して本願する宮本さん。可愛そうであるが今の私に許可なんてでないだろう。医師の顔も困惑してるし。


医師「今、Aさんにとって大事な治療の時期です、それをご理解の上言っておられるのでしょうか」

宮本「はいぃ、わかっています、でも、でもぉ、」


私が返事するまでこの人は帰らないと思うとめんどくさい事になりそうだ。今もめんどくさいし。


「…はぁ、分かりました、2日だけ戻りましょう、先生もその位なら許可していただけませんか?」

医師「…ですが、今やっとご体調も良くなってきましたのに」

「私が退院したらあの本丸に戻ることはないので、ご心配なさらずに」


そう何とか医師を説得した。宮本さんも号泣でありがとうございます、と何度も言っていた。急であったが明日に本丸の方へ行くこととなった。

病室に戻ってこんのすけを呼ぶ。


こんのすけ「お呼びでしょうか」

「明日から2日間本丸に戻ります、皆様に伝言をお願い致します」


パシリであるこんのすけにそう言うとなんの反論もせずにキラキラした目で私を見る。


こんのすけ「やっとご体調が良くなったのですか?」


そんなことを言っていたがあっさりと私はそれを否定した。そして戻ることに対してのことも話す。


こんのすけ「まだご体調が良くなっていない時にすみません、負担ばかりを」

「気にしないでください、では頼みましたよ」


本当はいたわって欲しいがそんなことも言ってられない。こんのすけはそう言って消えようとした。


「後、私が怒っていることもお伝えください」


その言葉を聞いたのかは分からないけれどこんのすけはいなくなって私は明日帰る準備をした。

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作者名:一ノ瀬ミルク | 作成日時:2022年9月18日 0時

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