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作り笑いが22 ページ24

志緒side

最初はとても朗らかで優しい審神者という印象だった。A様はとても良い方だと思っていた。

本当はそうではなく、この1ヶ月、あの日以降A様を話すことはなくなっていった。

気づいてしまった。どんな状況でも笑顔であるA様に少し不気味に思ってしまった。

そんなことを初期刀である加州清光様に話したのだ。


加州「俺も最初そうだったよ、主は何を考えて笑ってるのか」


そう加州さんは言っていた。でも顔はとても悲しそうだった。


加州「主は誰にでも平等で誰にでも笑うんだ、だからさ、少し心配」

志緒「心配?」

加州「うん、ただ笑って胸の内を明かさないで俺たちに接している、何を隠しているのか分からないからこそ心配」


加州さんの気持ちはその時は理解できなかった。でも少しだけ分かる気がした。

誰にも関わらないでただ1人で仕事をしているA様はとても寂しそうだった。たった1人でいるのが私には辛く見えてしまった。

だから私のことも隠していたのだろうか。それとも言うつもりがなかったのだろうか。

それだけなのに私は無償腹が立ってA様に八つ当たりしてしまった。良い方にそんなふうにしてしまった。天罰が下ったのだろうか。

話している時にA様は急に胸のところを握って苦しい出してしまった。息も荒く私にはどうしようもなくてただA様の名前を呼んだ。

返事も何も無いけど、彼女はもがき苦しんでいた。

ドアが開いていたのもあってすぐに加州さんが駆けつけてきた。

そして今私は加州さんと病院にいる。私はA様が眠っているベッドの隣で泣きながら座っていて、加州さんはA様のことについての説明を受けに行った。


志緒「A様、どうか目を覚まして」


そう1人で祈るしかなかった。

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作者名:一ノ瀬ミルク | 作成日時:2022年9月18日 0時

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