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作り笑いが15 ページ17

Aside

彼とは関わりを持つことはほとんどなかった。理由なんてないが互いに干渉しあわなかったのもある。

彼みたいに干渉されないのは助かったし、近侍の時も仕事がしやすかったのを覚えているが、近侍になったのは一回のみである。理由は特にないが、彼から近侍になりたいといったことがなかったからだ。


「いえ、資材を確認していただけですよ」

山姥切「そうか」


会話は終了したが山姥切国広の手には資材があった。今日の遠征の部隊長は彼だったのを思い出す。


「そちらは遠征のモノですか?」

山姥切「あぁ」

「でしたら資材の個数を報告してくださいますか、今すぐとは言いませんので」

山姥切「いや、今言う」


資材を倉庫に入れて数を聞いた。その確認もして数があっていたからそれを書き込む。そして鍵を閉めた。


「ありがとうございました」

山姥切「まだ、あるのか」

「え?えぇ、今から台所に行って食料の確認を、少なくなっていたら万事屋に行こうかと」


そう言うと山姥切国広は布で顔を少し隠した。


山姥切「先ほど、調味料が無くなってきたと言っていた、予備もないらしい、あと洗剤も」

「そんなにですか、わかりました、買いに行ってきますね」


そう言いてもらって助かる。ついでに自分の菓子でも買おうと思って歩き始めた。強く山姥切国広に手をつかまれた。


山姥切「かなりの量を買うだろう、俺もついていく、写しでも荷物持ちはできる」

「ですが、まだ遠征から帰ってきたばかりでお疲れでしょう、一人でも大丈夫なのでお休みください」

山姥切「遠征も出陣もない、いつでも休めるからいい、あんたは弱いから」


イラッと思いつつ、彼の言葉に仕方がなく賛成した。どうせほしいものでもあるんだろうな、と思いつついっよに連れていくことにした。

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作者名:一ノ瀬ミルク | 作成日時:2022年9月18日 0時

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