36 ページ36
「俺…
上手く誤魔化したり
嘘ついたりするの苦手で…だから堂々と彼女が居ないって言えるように…彼女は作らないんだよ」
ドアからゆっくり歩いて
抑揚のない声で
「だから…誰に告白されても付き合わない」
私に
……言ってるよね
告白もしないで
距離を置かれるなんて
一番最悪の事態だ
はやく誤魔化さないと…
手先が冷たくなって
誤魔化し方がわからなくて
どんどん近づいてくる紫耀くんの気配が
私の前で止まった
握りしめて白くなった手にそっと
「も〜…こんなんなるまで握っちゃって……痛いでしょ」
ゆっくりと解いていく
両手が紫耀くんのとで挟まれて
体温をわけてくれるかのように
包み込む
「俺…彼女は作らないって覚悟出来たのは、好きな人が居なかったからなんだよね。……だから…好きな人が出来たら…どうしたら…いいのかな」
どうしたら…いいのか…
「…事務所に相談…してみては…」
「そぅいうんじゃ無くて……女の子的には…やっぱり彼女になりたいよね?」
「…一般的にはそうなんじゃないですか?」
「ゆうさんは?俺の彼女になりたい?」
彼女…
彼女になりたいか…?
彼女に…
彼女に…?
「俺の彼女になれなかったら…ゆうさんは俺の事…嫌いになったりすんの?」
「それは…別問題だと思います。それだけで嫌いにならないでしょう?」
紫耀くんの眉間に皺が…
包まれた手にぎゅっと
強い力がこもって
「こうやってゆうさんに…堂々と触れる事ができる…俺以外の男が…居ると思うと………っ叫びたくなる」
「…?誰もそんな事しませんよ?」
「彼氏…居ない?」
「いませんよ…」
「俺は手を触ってるよ…嫌じゃない?」
何を聞きたいんだろう…
悩んでる顔の眉間に皺が
自信なさげな表情に見えていく
「嫌じゃないですよ…どうしたんですか?」
「いや…回りくどいよな…気持ちを言葉にしないで伝えるって…めっちゃムズいな……あ!そうだゆうさん、嫌なら逃げてね」
手が紫耀くんに引き寄せられ
顔が胸板にぶつかる手前で
ふわっと包まれる
紫耀くんの香りがした…
と思ったらすぐ
パッと離れる
「嫌ならちゃんと…逃げなよ」
確認するように
念を押されて
私は二回目の
紫耀くんの腕のなかに いた
137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しろ(プロフ) - こころさん» いつもありがとうございます!やっとドキドキまで来たので、ここからは好きな彼の表情や姿で想像して下さいね!こっからはネチネチいきます(笑) (2022年1月24日 19時) (レス) @page36 id: 5865d39538 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - めっちゃドキドキします(^。^)毎日の更新されているか見に来るのが日課になってて楽しみです! (2022年1月24日 9時) (レス) @page35 id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - かつみさん» ありがとうございます!いえいえ!ご明察通りでした。読んでくださる方で、わかって頂けた方がいて…不謹慎かもしれませんが、嬉しいです(o^^o) 何時までも彼らが大好きです(*´艸`)キャ (2022年1月18日 15時) (レス) id: 5865d39538 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - 謝らないでください〜、別にイヤとかそんなんじゃなく私が思ってる昔Jrにいた方なのかなーって思っただけで。こちらこそすみません(>_<) (2022年1月18日 13時) (レス) id: 7b9e68d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - かつみさん» コメントありがとうございますm(_ _)m 一応活動されてる方を選びましたが不評あれば名前変えます(汗) 彼の出来ない事をフォローできるホテルはこのメンツかなぁ…と思っただけですm(_ _)m 大好きですm(_ _)m (2022年1月18日 9時) (レス) id: 5865d39538 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しろ | 作成日時:2022年1月4日 15時