黒服の秘密のお仕事

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「え？今日貸切？
私と二人だけでは
回らないんじゃない？」

月曜日
いつも通りBARに出勤したら
21時30分から貸切の予約が入ってると
聞かされた

「団体じゃないから。キラキラ人だから貸切にしてるだけ。五人しか来んし、誕生日パーティらしいから、俺が貸切に勝手にしてやった」

「え、キラキラ人で誕生日なら花束でも用意して来る。男？女？年齢は？」

もっと早く言いなよ
好きな花揃える時間無いじゃん

「男。歳は…25？になるのかな？」
「え、本数揃えるから確実なの教えてよ」

「紫耀だよ、紫耀の誕生日」
「しょう？櫻井の方？平野の方？」

芸能界の他の しょう を探しながら
答えを待つ


「キンプリの平野紫耀の誕生日。櫻井の方なら俺ん家で祝ってるわ」

「了解、調べて下の花屋行ってくる」
「おぅ〜よろしく〜」

ホテルの一階に入ってる花屋へと向かう

平野紫耀 好きな花

……金木犀？
無理だな

好きな色

……紫？
今からじゃ厳しいかな

……男に花束……平野紫耀様なら似合いそう
てか、サラッとあげてそう


しょうがない
花屋の店長の川野くんに相談しよう

「川野くん！キラキラ人の誕生日で男性25歳になったんだけど、花束でも大丈夫かな？」

「ゆうちゃん…浜田のとこに来るの？」

川野くんが私のBARの服装を見て言う

「持ち帰れる様に小さめにしてもらって…袋に入るかなぁ？」
「……花瓶とかの手入れするような人？」


ぁぁ〜
それは知らないなぁ…

「忙しそうだから、しなくても良いようにしようかな」
「了解。25本ね。BARに届けるよ」

「ありがとう！」

ホテルのロビーを横切りエレベーターで


そうかぁ…
平野紫耀様のお誕生日かぁ…

25歳…になったんだよね
年下なのかぁ…



正装されてる時に見る皆さんは
凄く落ち着いていて


王様と王子様

その名の通りだと思った

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