吹奏楽部と×××××_7 ページ8
部活が終わった。
今日は大分調子がいい。演奏でミスもしなかったし、
声もきちんと出せたと思う。
どれもこれも渡瀬のおかげだ。
空には雲が多く、時間のわりに暗かった。
俺は、昨日渡瀬と遭遇した音楽室へと足を運んだ。
「やあ、今日も来たのかい?」
柔らかい声が耳に入った。
薄暗い部屋の中で透き通るような浅葱色の髪を揺らし、彼奴は微笑んでいた。
「あぁ、礼を言いたくてね。」
こちらを振り返り、少し驚いた様子で目を見開く渡瀬。
「礼?」
「うん。」
「んー。僕、なにかしたかい?
まぁどちらにしろ退屈だから...来てくれてとても嬉しいよ」
「来てくれたお礼に、1曲演奏させてもらってもいいかい?」
歓迎されているのは嬉しい。
しかし礼を言うつもりが、逆になってしまっている...
でも此奴の演奏聞いてみたいかも。
「うん。是非聞いてみたい」
「ふふ、ありがとう。」
かけて。と案内されたのは教室と同じ何の変哲もない椅子。
だが俺には渡瀬の演奏を聞くための特等席に感じられた。
そして
渡瀬の白くて細い指が無機質な鍵盤に触れた。
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クソザコ更新ですみません!
許してください何でもしますから!(なんでもするとは言ってない)
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作者名:白しらす | 作成日時:2019年5月13日 2時