▽ ページ35
.
「うっわ!?!?」
「チッ」
ちりん、と敵の手が私の持っていた鈴を掠めた。あっぶな…！
私と日和先輩とで一個ずつ持っているから、最悪私が奪られても、一個は残るはず。
てか、本当にすごい人数！
多すぎたら、逆に不利になるはずだけど、きっちり遠距離攻撃と近距離攻撃で分けている。
こんなにしてまで、私たちの鈴を手に入れることにメリットある…!?
だって、たとえ私たちの鈴を全てとったとしてもたかが2個だ。
こんな大集団だから、奪い合いになることは目に見えているはずなのに。
そんなことを考えながら、向かってくる人たちをいなしていると、ある人が目に入った。
その人は、私に向かってきていると見せかけて、前にいた人の鈴をコッソリとっていた。
…そういうことね。
この混乱に乗じて仲間の鈴もとろうってことか。
あーもう、本当に私たちにメリットないじゃんこれ！
「日和先輩！」
「なんっ、だね!?」
「ちょっと木に登っててください！！」
「⁉ …わかったね！」
私が何をしようとしているのか、わからないみたいだったけど、とりあえずその通りにしてくれた。
流石、対応が早いというかなんというか。
よし、ちょっと苦しいかもだけど、やろう！
怪我はさせないから、許して！
「でてこいっ、水ー！！」
そう叫ぶと遠くの方から悲鳴が。
「つっ、津波！？」
「やばっ、のまれ__」
「俺泳げないのに！！」
ものすごい勢いで、大男を余裕で流すくらいの水が流れ込んできた。
私はとっさにロープを作り、日和先輩に引っ張ってもらって木に登り、避難。
突然のことに、みんな驚きながら流されていく。私はその混乱の隙に大量に鈴をとった。
もちろん、日和先輩もだ。
「強引で荒い手だけど、まあ褒めてやってもいいね」
「やったね！何故か日和先輩が偉そうなのには突っ込まないでおくけど！」
結局、私たちが集めたのは21個。てことは、課題クリア可能なペアが6組減ったってことか。
ちょっと申し訳ないけど、それも課題ってことで！
そのあとは意外とさくさくと進み、私たちは一番乗りで課題クリア。
あの椚先生にも褒められた、ふふん！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 211人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コフウ - はじめまして！とても面白いです！そして、この作品はこれにて完結でしょうか…？ (2020年5月20日 14時) (
レス) id: 16a5bce890 (このIDを非表示/違反報告)
夕月 刹那(プロフ) - あるみかんさん» 受験なら仕方ないですね、、、合格目指して頑張ってください！ (2018年9月11日 21時) (レス) id: 44778e7901 (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃんくんさん - 初めまして！コメ欄に初投稿させていただきます！とても面白くいつも楽しみにしています！受験生なんですね！！頑張ってください！！目指せ合格！！！ (2018年9月3日 20時) (レス) id: c58b850b31 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - ♪咲那♪さん» ありがとうございます！更新ができない分、頑張ります。 (2018年8月26日 17時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - 受験勉強頑張ってくださいね！いつまででも待ってますw←まあ、無理はしないでくださいね！といっても私も来年受験生ですけどw (2018年8月26日 17時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あるみかん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=48be83eaada675e79ed496ea5cdf8f4f...
作成日時：2017年12月21日 21時
