Flowerwall (ページ45)

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「本日は全日本男子バレーボール石川祐希選手と、同じく全日本女子バレーボールの花井A選手にお越しいただいてます」

石「よろしくお願いします」
花「お願いします」

「二人とも本当に背が高いですね～失礼ですけど身長は」

石「191cmです」

花「私は184cmです」

「であれば花井選手は大抵の男性よりも背が高いのでは？」

花「そうですね...自分の方が大きいことも多々」

チラッと祐希を見ると、少し背を伸ばす仕草を見せる。見せなくていい。

「お二人は今回日本代表に選ばれ、それぞれの監督から"逸材"と呼ばれていらっしゃいます。そのことについてはどのように感じていらっしゃいますか？」

祐希と目が合い、どちらが先に言う？とアイコンタクトになる。

石「...自分は、そうでもないのにと思います。自分としては全然普通ですし、まだ課題も多いので」

花「私は、逸材イコール石川選手のイメージが強いです。だから、自分が言われるのはちょっと...」

「お二人とも控えめなんですね。どうでしょう、面識はありますか？」

石「同時期に自分がイタリアで、花井さんがオランダに行ってたので、お互い調子どう？みたいなやりとりはしてました」

話すんだ、それ。
祐希は続ける。

石「歳も近いので、花井さんの方がオランダで試合にもよく出てて、ニュースにもなっていたので、自分も負けてられないなと」

祐希の視線はこちらを向いた。

花「そうですね...私も彼のチームがイタリア杯で優勝した時は気迫が違ったとチームメイトに言われました。あとは自分のスパイクのフォームの勉強で石川選手の映像を参考にしたりとしてます」

「では元々仲が良くていらっしゃるということで」

花「なか...仲良い...かな？」

石「バレーの話やチームの話とかはよくします。バレーに対する姿勢は似てると思います」

「以前、雑誌のインタビューで花井選手は石川選手のことを"ライバル"と仰ってましたが」

花「あー...それはすみません、言い過ぎました。カットしてもらおうと思ってたんですけど」

「そう言われた石川選手はどう思われますか？」

石「自分も読んだんですけど、嬉しかったです。高校の頃はそう言ってくれる存在がいなかったというか...そういう人が現れたんだなって。残念なのは、一緒にコートに立てないことですかね」

花「忘れて、ください...」

「花井選手の顔が上がらなくなってしまいました」

石「耳めっちゃ赤いですね！」

花「...ほっといて」

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