検索窓
今日:6 hit、昨日:81 hit、合計:652,894 hit

#39 ページ40


Side You.


花井 @_0720hana
三ヶ月のオランダ挑戦、怪我なく無事に終えることができました。監督、コーチ、チームメイト、スタッフの方々に感謝してます。
写真はスリードレヒトの皆んな。
#Netherlands #Siledrecht #volleyball #EredivisieDames #オランダ #帰国します


三月を迎えてすぐ、別れを惜しみながらオランダを発った。

空港で家族や大学のチームメイトに迎えてもらい、久しぶりの日本を堪能した。

「初、長野」

そして落ち着く間も無く、長野へ。
目的は、サントリーサンバーズ対パナソニックパンサーズのゲーム。

Vリーグ自体観戦するのがもう十数年振りと言ってもいい。両チームとも全日本を擁するので、清水さんを始め知ってる顔も多い。

「突然長野に行くなんてびっくりした」

初めての地方に一人で行くのは少し心細くて、長野出身の志保に頼み込んでついてきてもらった。

少し遅めに会場に着くと、既に物販コーナーは混雑しており、近寄りたくないと思いながらも志保に引っ張られ、サントリーのユニフォームだけ購入。

中では公式練習が始まっており、選手たちのアップを見学する。

「A、ほら清水さん!きゃー!福澤さーん!」

「一番盛り上がってんね」

ふと、アップ中のマサさんと目があった。
ユニフォーム着てることに気づいただろうか。

試合が始まった。
スピード、パワー共に女子とは桁違いなプレーに、時折感嘆の声が漏れ、思わず拍手が出る。

序盤から流れを握っていたのはサントリーだった。

"〜に代わりまして、13番柳田"

Vリーグデビュー、初プレーはピンチサーバー。
その一本はネットにかかり、相手コートには届かなかった。ベンチに戻ってきたマサさんと目が合う。罰が悪そうな顔。

力み過ぎ、とジェスチャーを送ると、小さく手を上げた。

三セット目をパナソニックが取ると、迎えた四セット目再度試合の流れは再びサントリーに。
そしてあとわずかでサントリーの勝利というタイミングで、再び13番がコートに入る。ポジションは前衛。

相手サーブからのレセプション、少し低めにあがったトスに合わせたマサさんは軽くブロックアウトで決めた。
Vリーグ初得点に先輩たちに揉みくちゃにされるマサさんを見て、スリードレヒトで初サービスエースを決めた時の自分を思い出す。

サントリーのマッチポイント。

最後の一点もトスはマサさんに上がり、重たい音を響かせてボールはブロックを弾き高く飛んでいった。


.

#40→←#38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (168 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
750人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

夏実(プロフ) - 実在する人物を題材としているのでオリジナルフラグを外しましょう (2019年11月10日 4時) (レス) id: caffb068cf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:松野 | 作成日時:2019年11月10日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。