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#18 ページ19


Side you.

8月ももうすぐ終わる。
大学に入ってから生活が変則的になって、時間が経つのが早く感じるようになった。
今年は特に色々起きてるからかな、まるで他人事のように感じてしまって笑えた。

今日のオフは一日中家にいて、本を読んだり動画を見たりして過ごしていた。

あっという間に夜になって、そういえばあまりスマホを見ていなかったことに気づく。
急に部活関連で連絡が来てるかもしれない、そう思って画面をつける。

「LINE、めっちゃきてた」

最近関わる人たちがほぼほぼバレー人間で埋まってきており、LINEが来てるのも大体が全日本で知り合った人たちだ。

優希さん、理沙さん、遥。
男子だとマサさん、高橋くん。
あとユースやユニバで知り合った久原翼くん。

上から一人一人返していくけど、時間が遅いことに気づく。

皆んなアスリートだからね、寝てたら悪いし。

スマホを消して、自分も眠りについた。








おそらくそれから少し経った。
スマホが鳴っている気がする。

朝...?
いや真っ暗だ。電話?

ベッドサイドの時計を見ると午前1時。
誰だこんな夜中に電話してくるのは。

いいや、気がつかなかったことにして明日の朝返そう。

電話が切れると、LINEの音が鳴った。

明日、明日返すから勘弁して。







翌朝。
朝の支度をしながらテレビをつけると、知った人間が映っていた。

"バレーボール石川祐希選手、イタリアセリエAへの挑戦を発表!!"

「お、おおー!?」

名門パッラヴォーロ・モデナ!

興奮冷めやらぬ私は石川くんに連絡すべく、スマホを手に取る。見ると、昨夜の電話も彼からだった。

石川祐希起きたら連絡して!

いや、連絡してってこいつ敬語は?
もしかしてこの話だったのかな、そう思って返信を打つ。

「えーと、ニュース見た、よと...」

いや待て。今連絡してもどうせニュース発表の後で盛り上がって忙しいだろうし、もうちょっと落ち着いてからでもいいんじゃないかしら。

「......大学行ってからでいいか」

結局そのまま通学して、私は返信することをすっかり忘れていた。
一限から講義を受け、昼休みは友達とレポートに追われ、午後も睡魔と戦いながら講義を受ける。

そのまま部活に向かうと、皆んながあの話題で盛り上がっていた。

「A!石川くんイタリアだってね!」

「いしかわ......あぁー、返信するの忘れてた......」

あぁ、でも今から部活始まるし。
そして再び返信するタイミングを逃した。


.

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夏実(プロフ) - 実在する人物を題材としているのでオリジナルフラグを外しましょう (2019年11月10日 4時) (レス) id: caffb068cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松野 | 作成日時:2019年11月10日 2時

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