Flowerwall (ページ18)

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#17 ページ18

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Side Masahiro.

解散時、少しだけ様子がおかしいことに気づいていた。心配になって着いて行ったら、案の定そういうことになっていた。

盗み聞きの趣味はないので、その場を離れたたけど、聞いてしまったら放っておくことはできなかった。

まずはあいつに電話をかけてこの後の予定を聞く。大丈夫そうだから飯に誘った。
それから彼女のスマホにかける。

"はい"

消えそうな声。

柳「飯行こ」

"っ......！"

断られるかもしれないと思っていたが、彼女はわかりましたと答えた。

柳「そっち行くから待ってて」

関「ことの経緯は分かったんですけど、なんで俺が選ばれたんですか？石川は？」

柳「祐希は話をややこしくしそうで」

Aを回収し、合流したのは関田だった。

柳「A、とりあえず食って、そして飲め」

関「無理には言わないけど、俺だったら飲んで忘れようとする...」

「はい～...」

さっきまで泣いていたAは鼻水をすすりながらジョッキを煽った。

「てか、マサさん見てたんですね...趣味悪い」

柳「違っ......悪かったよ」

時折思い出して泣いては、おしぼりで拭いてやる。この際メイクがどうのこうのは知らない。

「こんなことになるなら今日行くんじゃなかった...石川祐希のせい」

関「石川......あ、めっちゃ石川からLINE来てた」

柳「俺無視してたわ」

「私にも来てる...」

石川祐希マサさんご飯行きましょー

石川祐希マサさーん

石川祐希関田さんと花井さんも連絡つかないんだけど

石川祐希もしかして三人で行ってるの!?

柳「いーいー、無視だ無視」

関「え、俺既読つけちゃった」

「私スタンプだけ送っちゃいました」

見せられたスタンプは、やたら気持ち悪いネズミのキャラクターが「うっせーばーか」と言っているものだった。

柳「スタンプのセンスな」

関「あ、俺もこれ持ってる！」

柳「お前も持ってんのかよ」

三人でいることはバレたので、スリーショットを送った。すぐに既読がついた。

石川祐希花井さん泣いてない?なんで?

「は！？めざと！」

関「逆にややこしくなるー」

「マサさん、フィルターかけるとかそういう配慮を」

柳「そういうアプリ入れてない」

柳田将洋泣いてない。花粉症なんだって。

なんだか教えたくなくて、とっさに送ったのはそれっぽい嘘だった。

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