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Side You.
最初の合宿から一ヶ月が過ぎた。
一旦大学のチームに戻って、その後再招集。
全日本ユニバ女子チームとして東アジア大会のメンバーに選出された。
青学の先輩も多く選ばれており、初めての世界大会は意外にもリラックスした状態で迎えた。
予選を二位で通過、私は全てベンチで過ごした。
迎えた決勝戦の相手は中国。予選リーグで一度負けた相手だった。
第一セットをギリギリでとり、監督に呼ばれたのは第二セットの中盤。ピンチサーバーとして投入された。
日本は勢いそのままにストレートで勝利。
東アジア大会を優勝で飾ることができた。
A優勝しました!
紗理那おめでとうございます!次は私!
紗理那は今月U-19のアジア大会を控えている。
今までは私が刺激を受け続ける一方だったのに、今や二人とも代表という立場。離れて過ごしていながら、お互いの状況報告は欠かさないようになっていた。
「あ、そうだ」
もう一度スマホを取り出す。
A勝ちました。2セット目やったりました!
皆んなで撮った集合写真を添えて送信した。
ひとまず落ち着いて手元にある金メダルを眺める。
初めての経験で、もちろん嬉しい。
でも、
大会の規模自体はあまり大きいものではなかったし、対戦国のレベルもかなり差があった。
自分が思い描いてきた世界大会..,オリンピックやワールドカップはこれの何倍、何十倍も重みが違う。
それを意識する環境になった今、物足りないのだろう。
祝賀会やら移動やらで、返信に気づくのに遅れてしまった。
柳田将洋おめでとう!キレキレだったな笑 日本に帰ってきたらお祝いしよ!
唯一あの合宿で連絡先を交換していた選手だ。
...キレキレ?
返事をしようとすると、もう一件送られてきた。
柳田将洋ちなみに既に日本で動画回ってるからな
「うえ...」
一緒に送られてきたのは決勝第二セット、私がピンチサーブで入ったところの動画だった。おそらく観客席にいる関係者あたりが撮ったものなのか。
「動画が一人歩きしてる...」
慌てて返事を打つ。
Aマサさんはそれ以上広めないでくださいね!
すぐに既読がついた。マサさん今暇なのかな。
柳田将洋とりあえず祐希に送った笑
「ちょ、ちょぉぉ〜......」
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夏実(プロフ) - 実在する人物を題材としているのでオリジナルフラグを外しましょう (2019年11月10日 4時) (レス) id: caffb068cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:松野 | 作成日時:2019年11月10日 2時