【不機嫌なモノノケ庵】もう一人の奉公人は四神使い

二ノ怪−蟻犠−(弐) ページ10

−No side−


芦「おはよー、一週間遅れたけど今日からよろしく！」




芦屋が後ろを向く




安「あ”？」




ﾊﾞﾀｯ




ｸﾞｰ




芦「安倍さんっっ！？」




担任「芦屋、元気になったのはいいがうるさいぞ」




「芦屋くん、芦屋くん」




Aが手を振る




芦「神山さんっっ！？」




担任「おい芦屋ー」




芦「あ、すいません」







−Kamiyama side−


ふふふ、芦屋くん驚いてる




芦屋くんのリアクションはいつ見ても面白いな




オーバーリアクションというか･･･




そういや芦屋くんに同じクラスだって言ってなかったな




−昼休み−




芦「(結局この人4限まで爆睡してた･･･！？)」




芦「(神山さんも何も注意しないし)」




芦「安倍さん！！もう昼休みですよ･･･。十分寝たでしょ 起きてください！」




「イツキ起きて。ご飯食べよ」




ｽｯ




廊下から妖怪が入ってきた




ﾊﾞｯ




妖怪の気配に気づいたのかイツキが顔を上げる




ｸﾞｲｯ




「わっ、ちょ、イツキ！」




芦「あれは妖怪･･･！」




芦「安倍さん、あの妖怪は祓わないんですか？」




安「簡単に言うな」




安「祓うのは物怪庵(みせ)に依頼が来た妖怪だけだ」




「片っ端から祓っていたらイツキの体がもたないからね」




芦「妖怪は本来隠世にいるべきって言ってたじゃないですか。何とか隠世に帰せる方法はないんですか？」




ﾊﾞｯ




安「俺が命令した妖怪以外は見えても見えないふりしてろ」




安「お前もだ。A」




私も？




安「ということで、この千円で昼飯買ってこい」




芦「(パシリかよ！)」




安「10分で帰ってこいよ！」




芦「はぁい！」




芦屋くんはキレ気味に購買へ向かう




「イツキ、私大丈夫だよ？」




安「俺が大丈夫じゃねぇんだよ」




「どういうこと」




安「俺がお前になんかあったら嫌なんだ」




「大丈夫よ。いざという時はあの子達と一緒に戦うし」




安「俺はお前にあいつらを使ってほしくない」




「なんで？」




どういうこと？




イツキはなにを考えているの？




「イツ(芦「ぎゃあああああああ！！！




「！？」




安「うるせぇな 何だ？」




女子「安倍くんっ///」




ｽﾞｷｯ




何かもやもやする、この感情が分からないほど私は鈍感じゃない




いや、いまはこんなこと考えてる場合じゃないよね

二ノ怪−蟻犠−(参)→←二ノ怪−蟻犠−(壱)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す