十三ノ怪−関求−(伍) ページ50
芦「えっ!!おばあさん、マンジロウを知ってるの!?」
婆「よぉく知ってる名前さ!マンジロウは私の旦那の名前だよ」
芦「へ!?」
私達は一斉にマンジロウを見る
婆「とっくに死んでるけど!」
婆「私が指輪をなくしたから化けて出たのかしらね。あんた等まで巻き込んで困った人だわ」
婆「でも、もう見つからないと思ってたから本当に嬉しいよ!」
おばあさんはこちらを向いて
婆「君たち!この指輪、受け取らせてもらうよ。届けてくれてありがとね!」
安「いえ、こちらこそありがとうございます」
「ありがとうございます」
2人でおばあさんに頭を下げる
芦「おばあさん、手出してください」
婆「手?」
おばあさんは芦屋くんに手を差し出す
芦屋くんはその手に指輪をはめた
おばあさんは嬉しそうにパァッと顔を明るくさせた
芦「指輪返したよ、マンジロウ」
婆「マンジロウ、ありがとねマンジロウ!」
マ「おう、おう〜〜」
なんて言いながらマンジロウは嬉しそうな顔をしておばあさんの首元に巻き付いた
「ねぇ、イツキ」
三人(二人と一匹)を見ながらイツキに声をかける
安「どうした、A」
「いつからだろうね、妖怪のことを
「もっと、ちゃんと人間と付き合えばよかった・・・」
婆「そうだわ、あんた等、うちで夕飯食べてきな!指輪のお礼したいしさ!」
芦「お礼なんてそんな・・・」
遠慮する芦屋くんに遠慮はいらんと言っているおばあさん
それに賛同するマンジロウ
芦屋くんはその押しに負けて何故か食べていく流れになっている
まあ、二人の笑顔を見たら断れないのもわかる気がする
安「おい芦・・・」
[見ぃつけた]
ゾワッ
なに・・・これ・・・
「イツキ・・・。これ・・・」
安「ああ。芦屋」
芦「はい」
安「お前、今なにか見たか?」
芦「いえ、何も・・・。どうかしました?」
安「いや、なんでもねぇ」
いや、さっきのは勘違いなんかじゃない
なんか嫌な予感がする
しばらくは周りを警戒しないと
2人は私が守るんだ
それがアオイとの約束だから
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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時