検索窓
今日:27 hit、昨日:31 hit、合計:85,427 hit

十三ノ怪−関求−(参) ページ48

もう、諦めたんだ




そして私は人間から逃げた




マ「坊主ら、ここが家だ」




「やっと着いた・・・」




安「物怪庵呼ぶべきだった」




芦「マンジロウ、いつもここから川に向かってたの?オレならチャリ使う距離だよ」




おばあさんの家は思ったより遠く




私達がヘロヘロになっている中、マンジロウはケロッとした顔で




マ「お前等、くたびれすぎだろ」




なんて言っている




久しぶりにこんなに歩いた・・・




おばあさんの家はなにかのお店をやっていたのか商店街の中にあった




芦「ここが家?もうやってないみたいだけど、元はなにかのお店だったの?」




マ「ああ。鰻屋だ」




安・芦・貴「ああ」




三人して、納得する




だからマンジロウはウナギの姿をしているのか




安「ところで、ポストってこれでいいのか?」




マ「いや、こっちは使っておらんから玄関の方に入れてくれ。ここの店脇から裏手に回れば玄関があるから」




シャッターについている方は使っていないらしい




マ「ばあさんがいないかどうか俺が先に見てくる」




安「頼む」




おばあさんがいないのを確認し、全員で玄関に向かう




芦「おばあさん、留守?」




マ「いいや、明かりがついているから中にいるだろう」




ポストはそこだとマンジロウはポストを指す



イツキはポストに向けて指をさし、芦屋くんに指輪を入れるように促す




芦屋くんはポストに指輪を入れようとするが




芦「あれ?」




芦屋くんの動きが止まる




「芦屋くん?」




安「芦屋?」




婆「え!?何?あんた等!?」




やばっ、見つかった!




おばあさんはイツキと私の腕を掴み、芦屋くんの方に向かっていく




てか、おばあさん握力強っ!




婆「あんたも!ポストに何を入れようとしてたんだい」




おばあさんは私の腕を離し、その手で今度は芦屋くんの腕を掴む




芦「これはっ、そのぉ〜」




芦屋くんは言葉に詰まる




おばあさんは芦屋くんが持っていた指輪を見て




婆「これは・・・私の指輪!?なんであんたがこれを持ってるの?」




芦「えーっと・・・」




芦屋くんが何か言おうとしたとき




バッ




イツキが思いっきりおばあさんの手を振り払う




安「余計なこと言うな」




芦「でも・・・」




芦屋くんがおばあさんを横目で見る




安「“でも”じゃねぇよ!!」

十三ノ怪−関求−(肆)→←十三ノ怪−関求−(弐)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
163人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。