十三ノ怪−関求−(弐) ページ47
安「余計なことはしねぇ。余計なことは言うな」
芦「・・・ああ、えっと、オレお節介すぎました?」
安「いや、そういう意味じゃねぇ」
「芦屋くんの言っていることができれば一番いいよ。でも、妖怪関係のことを言っても素直に信じるのは妖怪の見える人だけ。見えない人は呆気にとられるか怪しまれるか気味悪がられるだけ。中には面白がる人もいるかも知れない。そうなるんだったら言わない方がいい」
安「最悪なのは、余計な言動をして人間に警戒されてその指輪を受け取ってもらえないことだ」
安「最良なのは極力人間と関わらず済ませること」
芦「ごめん、マンジロウ。何かできたらって思って考えたけど、この指輪の返し方二人が行った以上の策が今は思いつかない。期待させといて何もできなくてすみません!」
マンジロウは顔をしかめた
そして
マ「頭を上げろ!」
ゴンッ
芦「痛ぁ!」
頭蓋骨が割れそうな音を立ててマンジロウが芦屋くんに頭突きをした
芦「すいませんでした・・・」
あまりの痛さに芦屋くんは頭を抑え、その場にしゃがみこんだ
マ「悪い、勢い余った」
マ「俺は怒っちゃいないぞ」
芦「じゃあこの仕打ちは一体・・・?」
マ「俺はお前に頭を下げられるようなことはされていない!」
マ「伝えようとしてくれたことは嬉しい。だが、安倍の坊主の言う通りだ。
モジャくんも芦屋くんの肩からイツキに飛び移り、肩までよじ登る
私達は分からなかったけどマンジロウには分かったみたいで
マ「どうやらモジャの坊主も
マ「これで満場一致だな。安倍の坊主、ばあさんの家まで案内する。指輪をポストに入れてくれ。そこに入れておけば、ばあさんは必ず気がつく」
安「マンジロウ、道案内お願いします」
マ「おう」
安「行くぞ」
芦屋くんはイツキの言葉に返事は返したもののどこか考え込んでいる感じだった
芦屋くんは諦めずにマンジロウのことをどうやって伝えるか考えているのだろう
妖怪の存在を伝えられたら・・・
それは私も何回も考えたことがあった
でも何をしても伝わらなかった
だからもう考えることをやめた
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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時